巨人がたてた?宇宙との交信?!嵐を呼ぶ!ストーンヘンジっていったい何が魅力?
写真だけ見れば、大きな石が積まれただけの場所。それがストーンヘンジです。
旅行大好きな私ですが、行くまではストーンヘンジに一切興味がもてませんでした(笑)。ロンドンに行ったら、お買い物したくありません?お花を見たくありません?インスタ映えスポットで写真とりたくありません?ロックンロールの聖堂、見に行きたくありません?バンクシーの絵、見に行きたくありません???でも、ローカルの友達が言うのです。絶対に見に行ったほうがいい!と。
正直思いました、なんでやねん!と。私には時間がないのよ、と(サラリーマントラベラーの宿命ですね…しくしく)。
それでも地元の人が言うなら…としぶしぶ向かったストーンヘンジとその神秘についてご紹介します!
ストーンヘンジの基本情報
まずは基本情報をおさらいしておきましょう!
ストーンヘンジとは、エーヴベリーの遺跡群と共に世界文化遺産に登録された環状(ヘンジ)列石(ストーン)のこと(1986年登録)。ロンドンから西200㎞ほど、イギリス・ウィルトシャー州ソールズベリーにあり車で片道2時間かかります。電車はありませんので車やバスで行くのがベスト。
世界的な神秘スポットとして七不思議にもあげられ、オバマ元大統領も人生で一度行ってみたいところにあげていた場所でした。どうしてもきてみたかった!と2014年NATO首脳会議の後になんとサプライズで訪れたことが有名。到着時には、なんてクールなんだ!と感動したそうです。
このストーンヘンジ、人類史上でももっとも古い遺跡の一つで、宇宙人が建てたのでは?!とか、巨人がいたんだ!など言われていたミステリースポットなのです。
何のために建てられた?
この巨大石の遺跡の成り立ちは紀元前2500年頃(その頃日本は縄文時代)で、何段階かに分けて建設されたと考えられています。近隣には他にも遺跡があったようですが、ほとんどは朽ちてしまいました。天変地異に負けずに残ったのがこのストーンヘンジ。でも、最初は鹿の角で掘られたサークル状の溝だけ、でした。その後、石が置かれたのは、神々を称える場、祭事を行う場として(治療や葬式、祈りなど)、太陽を使った時計・カレンダーとしてなど、起こりには諸説があります。実際、夏至の朝、ストーンヘンジの中心にある石を結ぶと、その直線上に太陽が昇ることから、当時にも天文学の知識があったのでは?!と言われています。
どんな形でどうやって置かれているの?
サークル状になっていることはよく知られていますが、実は何重も石が配置されていたことをご存じの方は少ないのでは?かつては半径約110メートルの円のなかに、30もの巨大石がサークル状に並べられていたようです。
立っている石とその上に載っている石は凸部分と溝で固定されていることがわかっています。さらにさらに、上に載っている石同士も、見えないところで凹凸のジョイントによってつながれています!当時の人類が表面を滑らかにし、穴を削って、おそらくてこの原理で持ち上げて組み立てました。「溝に凸部分を合わせて固定する」というのは、同時代の他の遺跡では見られない技術なのです。5000年前のテクノロジーと考えるとすごくないですか?!この、内側だけ凹凸を作り素材をつなぐ技術は、基本原理が日本における神社の組木(送り蟻や腰掛け栓継ぎと呼ばれる工法)と同じで強度はばっちりなんです。興味深いですね~。
左側の天面の石3枚は、内側の凹凸によってつながれています
石の種類は2種類!250㎞の距離を運ばれた?!
一つは、「サルセン石」という、ソールズベリー平野とウィルトシャーのマールボロの丘に多く見られる砂岩のブロック。そしてもう一つは「ブルーストーン」です。考古学者によれば、サルセン石は30㎞ほど遠くから、小さいほうのブルーストーンはなんと250kmも離れたウェールズから運ばれてきたそう!約80個あったブルーストーンのうち、現存するのは43個。サルセン石は高さ4m、幅2mほどで、重いもので約25トンにもなるそうですよ。運搬方法がわからないために、昔は巨人がいたのだと信じられていました。いまでは、木の上に載せて転がしたり、水路を使ったのでは?と推測されています。当時、相当な技術力があったことがわかりますね。でも、今地図を見ても近くには川はない・・・謎が謎を呼ぶ・・・それがストーンヘンジ。
謎の56のくぼみ?!
ストーンヘンジにある謎の円状の56のくぼみは、オーブリーホールズと呼ばれています(1666年にジョン・オーブリーという人が見つけたことから名づけられました)。窪みは、もっと多くの柱や石が置かれていたことの証拠、だと考えられています。現地では、入場者限定のインナーサークルに入れば説明がうけられますよ~(有料、でもあんまりわかりません)。ちなみに、日本では知られていませんが、窪みや石の配置から実は二つ入り口があったと言われています。北西に大きな入り口、そして南側に小さい入り口。神事を行う際には方向はやっぱり大事だったのでしょうか??
ずばり!何が魅力?
古代遺跡としておそらく世界でもかなり有名なストーンヘンジ。ズバリ、わからないことだらけなところが魅力!と私は思っています。これだけの技術をもっておきながら、この巨石文明はどこかで途切れてしまいました。欧米の信仰といえばキリスト教やイスラム教など、神は唯一の存在と考えるものが多いですが、ストーンヘンジからは、太陽への崇拝など、万物の神を祀る神道にも近いものを感じます。しかもこの遺跡は、500年もかけて建築されました。何をおもってそんなもん建てることにしたん?!と思いませんか。
また、未解明な部分は、少しずつ研究が進んでおり、最新機器を使って地下をスキャンしたりしているそうです。これから科学の力を使って5000年前の姿が解明されていくなんてなんとなくわくわくしますよね?!
構造に太陽との関わりが見られるということから、私の一番のおすすめは、朝日や夕景が見られるタイミング!時間がなかったので見られていませんが、次回は絶対に朝日を見て神秘的な雰囲気をこの目で見てみたいと思っています。
いきなり嵐が舞い降りる?!ストーンヘンジ一帯
未解明な部分が多いストーンヘンジですが、遺跡だけではなく、この一帯の天候も不思議に一役買っていると思います。イギリスは不安定な天候で有名ですが、私が行ったときにはバスガイドさんが「ストーンヘンジって天候が変わりやすいので有名なのよ~うふふ~」と笑っていたのです。めっちゃくちゃ晴れてるけどなあ、と思っていたら、本当に30分ほど後、小雨が降り出し、あっというまに豪雨になりました(「典型的なストーンヘンジの天気ね~うふふ~」byガイドさん)。ストーンヘンジに着いた頃にはすでに暴風雨!!髪の毛は貞子状態、足元はぐちゃぐちゃでしたが、チケットカウンター脇のショップで使い捨てレインコートが2ポンドで売っていました(もちろん買いました)。そのくらい、いきなり大雨になるのでしょうねえ。。
ストーンヘンジまで少しずつ歩いている間、遠くに見えた「曇り空とストーンヘンジ」があまりにドラマで見たまま※で思わず笑ってしまいました。いっそ雷鳴らないかしらと思ったほどです。よって私の中では、嵐といえばストーンヘンジ!ストーンヘンジと言えば嵐!のイメージです。皆様、レインブーツのご用意はお忘れなく・・・。
※大人なドラマ「アウトランダー」のモデルと言われています
とおーくに見据えるストーンヘンジ…雷が落ちていたら完全にドラマの一コマ!不穏な空気に巨人が出てきそう!!!ズズズズズ…(効果音)
びっしょびしょのストーンヘンジ説明ボード…スニーカーが真っ黒に(写真を撮るべきでした)。
ちなみに、私がストーンヘンジに着いた瞬間に思ったこと、想像つきますか??もちろん、5000年も前からここにあるのかあ~という感動もあったのですが、一目見て思ったのは
(・・・この国って、本当に台風も地震も来んのやね。。こんな状態で5000年も残ってるなんて。日本やったら天災で吹き飛んでいるのでは?!)
THE★日本人。
これ、現地で解説書を読んで、あっ溝で固定されているのか~謎が解けた!(と名探偵コナンばりの気持ちになった※)のですが、これも現地に行かないと感じなかったこと。自分でもこんなまぬけなことを考えるとは想像もしなかったです(笑)。きっとみなさんも行ってみないとわからないこと、感じえなかったこと、たくさんあるはず!
※アーサー・コナン・ドイル(シャーロック・ホームズの著者)じゃないところが?
イギリスに行くときにはぜひ立ち寄って悠久の時を感じてみてください!何度も言いますが、おすすめは朝日や夕日ですよ!!!これと似たような風景を5000年前も見ていたのですから!
www.veltra.comで見る世界七不思議の1つで、世界遺産にも登録されているストーンヘンジ。誰が、何のために、どうやって建てたのか…未だ多くの謎に包まれる世界屈指のパワースポットです。 アクセスが不便な場所にあるので、個人観光よりロンドンからのオプショナルツアーに参加して効率良く観光しましょう。VELTRAなら半日の格安ツアーはもちろん、バー…
TRAVELERS REVIEW
みんなの体験談
ゆったりストーンヘンジとバース
2大世界遺産ストーンヘンジ&バース 日帰りツアー バースでゆったりプラン <日本語オーディオガイド/ロンドン発>by Premium Tours3箇所巡るツアーだと各箇所の時間的配分が短いと聞いていたし、私はストーンヘンジとバースに重点を置いていたので良かった。
タイムスケジュールとしては8:30にヴィクトリアコーチ駅を出て10:30にストーンヘンジに到着する感じ。
ストーンヘンジでは1時間半程の滞在(10:30~12:00)
その後バースまでの移動時間(12:00~13:00)
バースでは3時間半の滞在(13:00~16:30)
各箇所の滞在時間も十分で、集合時間と場所も英語ですが分かりやすく何度も伝えてくれるので、英語が苦手な私でも大丈夫でした。
ストーンヘンジ、バースお楽しみツアー
2大世界遺産ストーンヘンジ&バース 日帰りツアー バースでゆったりプラン <日本語オーディオガイド/ロンドン発>by Premium Tours因果関係があるかは別ですが、ガイドのマイクの音量が異常に大きく、バスで寝ていても毎回叩き起こされるような気分でした。
ストーンヘンジ、バースは共に素晴らしく天気にも恵まれました。バス停からストーンヘンジまではシャトルバスで10分くらいかかるので時間に余裕を持つを事をお勧めします。
バースは歴史背景を知ればわかりますが、イギリスにいるのにイタリアにいるような気分になる不思議な施設でした。
ストーンヘンジ満喫
世界遺産ストーンヘンジ半日観光ツアー <入場料込み/ロンドン発>2023年11月訪問時、縄文時代特別展 (青森の三内丸山遺跡からだったそうです) はもう終了していましたが、一部展示が残っており、スタッフの方がストーンヘンジの遺跡との類似点など色々説明してくれ、興味深かったです。
運転手さん(確かKiran)が行き帰りに見どころやおすすめスポット、エリアなど説明してくれ、ロンドンに着いたばかりの方に嬉しいサービスだと思います。 わたしは滞在後半だったので、もう少し早くにツアー参加していたらよかった かも。こちらはヴィクトリアコーチ発ではなく、一般道にバス停があるのでご 注意ください。
オーディオガイドアプリは日本語がありますが、その他は英語のみです。ひとりで海外旅行ができる程度の英語力があれば特に問題なく参加できると思います。
今回も充実したストーンヘンジでした! スケジュールも過不足無く、丁度良かったです。
世界遺産ストーンヘンジ半日観光ツアー <入場料込み/ロンドン発>ほぼ満席で出発しましたが、皆さんマナーも良く、ストレスなく往復することができました。
運転手はガイド役兼務なので、良くも悪くも結構な声量でほぼ終止案内されていたので、ユックリ寝たい方には少し無理があったかもしれません。
現地の滞在時間も長すぎず短すぎず丁度良かったです。
ロンドン市内に戻ってからも、更にアクティビティを入れることができるスケジュールなので、過不足無く楽しめることができて、使いやすいツアーだと思います。
ありがとうございました!
行ってみてかったストーンヘンジ
2大世界遺産ストーンヘンジ&バースとウィンザー城 日帰りツアー <日本語または英語ガイド/ロンドン発> by Evan Evansただの石が丸く並んでいるだけと言えば、それまでだが、どこかしらで見たことがある光景が直に迫ってくることにちょっと感動。人生のやることリストのひとつを消化。あと、行程の途中のウィンザー城、屋内の写真は撮れないが、これが思いのほかよかったです。