【第1弾】テーマで巡る石川の旅【伝統文化編】

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北陸新幹線の開通で、金沢を中心に近年さらなる盛り上がりを見せている石川県。日本三大庭園である兼六園や、加賀百万石として繁栄した前田家加賀藩の居城である金沢城、フォトジェニックな新観光スポットとして話題の金沢21世紀美術館など、定番観光スポットを周るのも楽しいですが、石川県の魅力はそれだけじゃありません!

©金沢市 ©石川県観光連盟 ©石川県観光連盟

石川ならではの伝統工芸から、グルメ、絶景など、観光資源の豊富な石川県。定番の金沢をはじめ、加賀や能登など、石川各地をテーマごとにご紹介。せっかくなら、あなたの石川旅をユニークで忘れられない思い出にしませんか?

記念すべき第1弾は、伝統文化編!現地で体験するからこそ意義のある、工芸品づくり体験や文化体験など、VELTRAおすすめのアクティビティをご紹介します。

その1  世界的ブランドとのコラボで話題!加賀繍
NYの人気デザイナーヴィヴィアン・タムや、イタリア発高級ブランドFENDIとのコラボで近年世界的な注目を集めている加賀繍。その美しさは世界でも高く評価されています。

その2  加賀五彩が色鮮やか!九谷焼
久谷焼と言えば、職人による鮮やかな絵付けの繊細さが人気の、石川を代表する伝統工芸。最近は、家庭で気軽に使える可愛らしい絵柄もあり、人気に再び火が付いています。

その3  香りと心のプロが直伝!香道
香木の匂いを嗅ぎ分け楽しむ香道は、華道や茶道と並んで日本三大芸道のひとつとして数えられ、平安時代から貴族の嗜みとして伝えられてきました。古都金沢を中心に現代までその伝統が守られています。

【第2弾】テーマで巡る石川の旅【グルメ編】

【第3弾】テーマで巡る石川の旅【自然編】

 

加賀繍


加賀繍(かがぬい)は、その名の通り、加室町時代初期に仏教の布教に伴って加賀へ伝えられ、独自の発展を遂げた、刺繍による装飾です。日本の刺繍は、仏画を刺繍で表現した繍仏(しゅうぶつ) が始まりですが、使用する糸は、絹糸をメインに、金糸や銀糸を織り交ぜるため、自然な輝きがあり、その仕上がりは非常に高級感があります。

加賀繍©金沢市
©金沢市

この上品な美しさは世界的にも高く評価され、なんとあのイタリア発の世界的ファッションブランド フェンディ(FENDI)からもコラボのオファーが。2012年に、ブランドのアイコンバッグである「バゲット」の15周年を記念して、特別コラボ商品「FATTO A MANO A BAGUETTE EXPERIENCE」が発表され、大きな話題となりました。商品名の一部 FATTO A MANO はイタリア語で「ハンドメイド」の意味があり、発売当時はイタリアの職人と加賀繍の職人のコラボデモンストレーションが行われるなど、日本・石川のクラフトマンシップが世界で高く評価されるきっかけとなりました。

その勢いはその後も留まるところを知らず、2015年には、アメリカ・ニューヨークの人気デザイナー ヴィヴィアン・タム(Vivian Tam)とコラボした加賀繍ドレスとブラウス、また VOGUE JAPAN 15周年を記念し、イギリスで人気のファッションブランド アーデム(ERDEM)とコラボした加賀繍ドレスなど、各国の有名ブランドとのコラボにも精力的に取り組んでいます。

そんなグローバルな活躍を見せる加賀繍、日本人ならやっぱり誇りに思いますよね。でも逆に、なかなか日常的に手に取って知る機会がないのも事実。そこで、石川に来たら是非立ち寄ってほしいのが、加賀繍体験。VELTRAでは、石川が誇る加賀繍を多くの人に知ってもらうお手伝いができるよう、初心者でも簡単に加賀繍のアクセサリーが作れる体験アクティビティをご用意しています!

加賀繍(かがぬい)体験 自分で刺繍を施して小物作り<金沢市>

イヤリングやキーホルダーなど、加賀繍を気軽に身に着けてもらえるような小物づくり体験を揃えました。加賀繍の特徴である、糸を何重にも重ねて立体的に見せる肉入れという技法や、糸の色を変えながらグラデーションをつけるさし繍といったテクニックにも、ぜひ挑戦してみては?もちろん、刺繍初心者の方にも楽しんでいただけるよう、プロの講師が丁寧にご説明します。旅のお土産に、世界に一つだけの和風アクセサリーを作ってみませんか?

 

九谷焼


九谷焼と言えば、骨董ファンの間では非常に根強い人気をもつ、石川の伝統工芸。その歴史は、江戸時代初期の1655年まで遡ります。加賀百万石の栄華を極めた加賀藩の歴代藩主たちは、加賀の文化水準を押し上げることを非常に重要視していました。

九谷焼©金沢市
©金沢市

加賀の支藩だった前田利治もその例に漏れず、領内の九谷の金山で陶石が発見されたことを受け、肥前有田の製陶技術を学び久谷に窯を開くよう命を下しました。これが、九谷焼の始まりと言われています。1700年代に入ると、九谷の窯は閉鎖となったため、この間に焼かれたもの九谷焼の作品は「古九谷」と呼ばれ、高く評価されています。

そんな歴史をもつ九谷焼ですが、古九谷以外にも、現在までに多くの画風が生み出され発展してきました。代表的なものだけでも、木米・吉田屋・飯田屋・永楽・庄三 などがありますが、どれも共通して落ち着いた色味ながらも色彩豊かな絵柄であることが見てとれます。これは「加賀五彩」と呼ばれる伝統的な多彩調の色味を使用していることに起因しています。

 臙脂(えんじ) 黄土 草 古代紫

この5色は、石川の高級着物として有名な加賀友禅にも使用されており、上品さの中に華のある加賀らしさの元となっています。

そんな見るからに格式の高い九谷焼ですが、最近では家庭の食卓にも気軽に出せる、可愛らしい絵柄が流行っているのをご存知ですか?VELTRAなら、そんな九谷焼を身近に感じてもらえる現代風絵付け体験をご用意しています。

九谷焼絵付け体験<送迎あり/加賀市>

石川で発展してきた日本が誇る陶芸だからこそ、もっと多くの日本人に親しんでもらいたい、との想いから、伝統的な5色を使用して思い思いに絵付けをいただけるので、どこでも買えない自分だけの作品が作れます。作る工程から自分の手でやりたい!という意欲溢れる方のために、ろくろ体験も併せてご用意していますので、是非チェックしてみてください♪

九谷焼ろくろ体験<送迎あり/加賀市>

 

香道


香道は、華道・茶道と並んで、日本三大芸道のひとつに数えられますが、このことは日本人にもあまり知られていないのではないでしょうか?しかしその歴史は古く、なんと奈良の時代から続いています。加賀繍と同様に、お香という文化は仏教と共に伝播されていきました。はじめは奈良の寺院から始まり、その後、奈良朝の宮中にて高尚な文化として嗜まれ、平安時代になると、貴族にまで広く親しまれていたと言われています。江戸時代になると、武家の台頭により香の文化が芸道として確立されました。

このように長い歴史を持つお香ですが、芸道であるからには、それを楽しむための作法があるはずですよね?実は香道では、沈水香木と呼ばれる、熱すると芳香を放つ木を焚き、それを茶道のお抹茶のように順に回しながら、匂いを嗅ぎ分け楽しみます。

茶道のように、部屋の一室に集まって複数人で「香を聞く」のが一般的なお香の会ですが、そのような会で楽しまれるのは「六国五味」と呼ばれる香りの嗅ぎ分けです。六国は香木の種類を表し、伽羅(きゃら)・羅国(らこく)・真南蛮(まなばん)・真奈伽(まなか)・佐曽羅(さそら)・寸門多羅(すもんたら)、の6つがあります。五味は匂いの特色を5つの味覚で表現したもので、甘、苦、辛、酸、鹹(しおからい)に分類されます。これらを嗅ぎ分けるというのですから、まるでワインのソムリエのような世界ですよね。

そんな香道は、加賀百万石の下で発展してきたお茶の文化と共に、古都・金沢を中心にその伝統が伝えられてきました。日本のアロマとも言えるお香を、本場石川で体験してもらい、その伝統をより多くの方に知ってもらえるよう、VELTRAでは香りのプロが一人一人に合わせて香りを調合するお香体験を販売しています。

お香体験 香木を使って自分に合ったお香仕上げ<季節の上生菓子/お抹茶・加賀棒茶付/町屋茶室貸し切り/金沢市>

調香は、白檀(びゃくだん)沈香(じんこう)など、貴重な生薬などを乳鉢ですり合わせていく作業ですが、人間が心地いいと感じる香りは、一人一人の個性体調、さらには生き方の癖までもが反映されると言われており、適切な調合は心身を整えるのにも大変効果的であると言われています。VELTRAでは、医学部神経精神科の臨床心理士であり、老舗香取り扱い店舗や漢方専門店での経験もあるお香のスペシャリストの先生に調合してもらえる、スペシャルなメニューをご用意。自分へのお土産にはもちろん、日々の疲れを癒す伝統工法のアロマとしても、ぜひ体験してお持ち帰りください。

 


 

以上、第1弾の伝統工芸編として 加賀繍・九谷焼・香道 をご紹介しました!石川へ旅行の際は、体験のはしごはもちろん、是非ひとつでも時間をとってトライしてみてくださいね。次回は、石川旅と言えば欠かせない食、グルメ編をお送りします!

第2弾 グルメ編 はこちら👉【第2弾】テーマで巡る石川の旅【グルメ編】

第3弾 自然編 はこちら👉【第3弾】テーマで巡る石川の旅【自然編】


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