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ベトナムの通貨 ドン|両替場所や為替レート、簡単な計算方法をまとめて紹介

ベトナムの通貨はベトナムドン(VND)です。ベトナムを訪れる時には絶対に欠かせないものですが、桁数が多いので慣れるまでは注意が必要で、計算が面倒と感じる方も多くいます。この記事では、ベトナムドンへの両替場所やレート、ベトナムの物価情報など、滞在中に役立つ情報をまとめて解説します。

2020/12/05

ベトナム ドンの為替レート(日本円→ドン)

為替レート

10,000ドン=約47.0円(2020年3月17日時点)

ベトナム ドンから日本円への簡単な換算方法

計算の仕方

「50万ドン」と聞いても、日本円でいくらなのか、なかなかピントきませんよね。ここでは、10,000ドン=約50円と換算し、日本円の目安をざっくりと計算する方簡単な方法をご紹介します。おすすめの方法は2パターン。使いやすい方を試してみてくださいね。

 

① 下のゼロを2つ取って、2で割る

例えば500,000ドンの場合、下2桁の「00」をとると5000、それを2で割ると2500=約2500円

② 下のゼロ3つを取って、5倍する 例えば、100,000ドンの場合、下3桁の「000」をとると100、それを5倍すると500=約500円

レストランのメニュー表示などは、下3桁を省いて書かれていたり、「K」で表示されている事も多いため、②の方法が便利です。また、英語でコミュニケーションを取る場合、下3桁を省略して10,000ドンを10「ten」と言われたりします。英語が通じなかったり、金額が不安な場合は、電卓に表示させたり、紙に書くなどの手段も併用すると良いでしょう。観光客が計算に慣れていない事を狙って、過剰請求をされるケースもよくあります。慌てず、しっかり計算をしてから支払いをするようにしましょう。

 

計算が苦手な方や、より正確に換算したい場合は、通貨換算アプリを使用するのも便利です。

ベトナム ドンへの両替ができる場所

ベトナム ドンへの両替は、日本国内で両替するより、ベトナムで両替した方が圧倒的にレートが良いため、基本的には到着してから両替するのがおすすめです。ただし、前述の通りゼロの数が多く、計算間違いには注意が必要。事前にしっかり調べて、現地では落ち着いて確認できるよう準備しておきましょう。

また、帰国時ドンが残ってしまった場合、日本での再両替は少額ではできない所も多く、レートも非常に悪いため、全て使い切れるよう、必要な分だけ両替するようにしましょう。

空港

空港での両替は、利便性が高いのが一番のメリット。一般的に海外旅行をする際、空港での外貨両替はレートが悪いと言われますが、ベトナムに関しては、市内レートとそれほど大差ない場合も多くあります。特にホーチミンのタンソンニャット国際空港とハノイのノイバイ空港は、空港内の両替所の数も多くレートの比較もできるので、空港での両替もうまく利用すると良いでしょう。ただし、到着直後でドンの計算に慣れていない状況だと、ぼったくりに合うリスクもありますので、十分注意が必要です。

銀行

一番安心な両替場所は銀行です。ただし、レートはあまり良くないのと、現地ベトナム人も利用するので混雑しており、待ち時間が長くなる場合があります。また、パスポートが必要になるので、ホテルにパスポートを預けている場合は持ち出す必要があり、あまりおすすめの方法ではありません。レートは銀行により異なります。

 

ホテル

ホテルで両替するメリットは24時間対応で、比較的安心、安全な環境で両替できるというところ。レートは、市内の非常にレートが良い両替所と比べると劣りますが、そこまで大差ない場合もあるので、観光の時間を削って安い両替所を訪れるよりもホテルで両替してしまったほうが良いケースもあるでしょう。

街の両替所

空港、銀行、ホテルに比べるとやはりレートが良いのがメリット。しかし、店舗によっては割高な場合もあるので、いくつかの店でレートや手数料を比較するのが良いでしょう。また、レートをごまかされたり、ひったくりに狙われる可能性もあるので、注意が必要です。

貴金属店

ベトナムでは、街の貴金属店でも両替ができ、場合によっては上記の中で一番良いレートで両替ができる事もあります。特にハノイやダナンでは、「Currency Exchange」と看板を掲げているような一般的な両替店はあまり見かけず、貴金属店での両替となる場合が多いです。

ATM(クレジットカードのキャッシング)

保有しているクレジットカードに、海外ATMでのキャッシングサービスがついている場合は、こちらの方法もおすすめです。キャッシングになるので利息はかかりますが、レートは良い事が多く、繰り上げ返済なども上手に利用すれば、相対的には空港などで現金で両替するよりお得な場合もあります。何より、多額の日本円を持参する必要がないという事、レートのごまかしやぼったくりに合う危険がない事がメリットになります。

いずれの場所を使う場合も、レートと手数料は必ずチェックし、両替後は渡された金額をその場で確認しましよう。

ベトナムでドルは使える?

観光客が訪れるような場所では使用できることもありますが、国の政策により制限されつつあり、徐々に減ってきています。

ベトナム ドンの紙幣

紙幣は100VND~50万VNDまで12種類ありますが、100VNDや200VNDなどの小額紙幣はほとんど流通していません。硬貨も5種類ありますが、ほぼ流通しておらず使えない場合もあります。また、補助通貨としてハオ、シュウもありますが、こちらも現在は使用されていません。

紙幣しか流通していないため、財布は札入れのみでもOKです。一方で、紙幣の種類が多く、色が似ているものもあるので、薄暗い場所などでは見間違えに注意が必要です。高額紙幣は別の財布に分けるのも一つの手です。

現地の物価はどれくらい?

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物価が安く、リーズナブルにプチ贅沢な旅行が楽しめるのもベトナムの魅力。しかし経済成長の好調な推移に伴い近年はインフレが進み、物価は年々上昇しています。特に、高級店や旅行者向けの店は日本より多少安い程度という場合も多いので、買い物の際は値段をしっかり確認をしてから購入するようにしましょう。

タクシー

初乗り1万VND~1万5,000VND=約50~75円

ドライバーが小額紙幣を持ち合わせていない事も多く、数千VND単位のお釣りは返ってこない場合もあります。額によってはチップのつもりで許容しても良いですが、お釣りがないとごまかしてくる場合もありますので、タクシーに乗る前にはある程度の小額紙幣を用意しておきましょう。

バイクタクシー

料金は交渉制で、目安としては2万VND/1km程度。地元のベトナム人の方は良く利用する乗り物ですが、料金交渉でのトラブルや交通安全の面で、観光用にはあまりおすすめしません

屋台、食事

ローカルな食堂のフォーは5万VND~=約250円~観光客向けのベトナム料理レストランで食事をすると、15万VND~30万VND=約750円~1500円くらいが相場です。ホテルなどの高級レストランは更に高額になります。

市場の物価

市場での値段は交渉制になります。うまく交渉すれば、最初の値段の半額ほどになることも。まとめ買いで値引きしてくれる事もあるので、お土産用にたくさん買いたい場合などはチャレンジしてみましょう。桁数が多く不安であれば、電卓に入力したり紙に書いたりして、金額が見える形でやりとりするのがおすすめです。ベンタイン市場など、観光スポットとしても人気の市場では、スリやぼったくりには特に注意が必要です。

チップは必要?

基本的にチップは不要です。しかし、気持ちとして渡す場面もありますので把握しておくと良いでしょう。下記にいくつかの例をご紹介します。 ・ホテルでのルームサービスやベッドメイクへの枕銭(1ベッドにつき)は、2万ドン程度(約100円)高級レストランでは、10%程度(多くの場合サービス料として10%程度が加算されて請求されるので、それがチップがわりになります。レシートを確認しましょう。)

・マッサージやスパは、5万ドン~10万ドン程度(こちらもサービス料として含まれている場合がほとんどなので、レシートを確認しましょう)

タクシードライバーへのチップは基本的に不要ですが、お釣りの端数を切り上げて渡すケースはあり。1日チャーターした場合には、支払い時に5万ドン~10万ドン程を目安に渡すと良いでしょう。

オンラインで決済できる現地オプショナルツアーもおすすめ

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※交通機関や施設の料金、時間等は予告なく変更になる場合があります。最新情報は公式サイトも合わせてご確認ください。

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