およそ80ものワイナリー(※)やヴィンヤードが集まる日本有数のワイン銘醸地、山梨県。主なワイナリーの情報、ワインと料理の組み合わせを楽しめるレストラン、ワイナリー巡りと合わせて楽しみたいアクティビティなど山梨ワインの楽しみ方を紹介します!
※ワイナリー数は2020年9月時点
メルシャン株式会社(キリンホールディングス傘下)の大手ワイナリー。1877年、メルシャンの前身となる日本初の民間ワイン会社「大日本山梨葡萄酒会社」が設立され、この会社からフランスへ赴いた2人の青年が学んだブドウ栽培・醸造技術が現在のメルシャンのワイン造りに脈々と受け継がれています。
メルシャンは国内に3つのワイナリーを所有しており、勝沼ワイナリーはその中でもおもてなしに重点を置いた体験型の施設内容が魅力です。ブドウ畑、醸造所、カフェ、テイスティングカウンター、ショップのほか、現存する日本最古の木造醸造所を改築したワイン資料館も見応えがあります。
建物が国の登録有形文化財にも指定されている、1924年創業のワイナリー。「原茂」とは屋号のことで、かつてこの地が”原”という地名であったこと、そして”代々茂左衛門”を襲名していたことが由来となっています。
明治の時代から受け継がれてきた趣ある母屋の1階ではワインの試飲をじっくり楽しむことができ、2階のカフェ「カーサ・ダ・ノーマ」では地元食材を使った心も身体も健やかになるメニューを楽しめます。
銘醸地勝沼でブドウ栽培からワイン醸造まで一貫して手がける、1938年創業の家族経営ワイナリー。ロリアン(L’ORIENT)とはフランス語で「東洋」を意味し、「ヨーロッパに劣らない高水準のワイン造りを」との想いが込められています。甲州やマスカットベーリーAといった土着品種のほか、メルローやシャルドネなどの国際品種も栽培しています。
白百合醸造では、ワイン初心者から気軽に楽しめる「ワインのボトル詰め・オリジナルラベル作り体験」や、テイスティング付きの「スペシャルワインツアー」など、多彩なワイナリーツアーを通して楽しくワインを学ぶことができます。
「本物のワインは本物のブドウから」をモットーに、1885年の創業より最高品質のワイン造りを手がけてきた老舗ワイナリー。ブドウ畑では雑草を生かす草生栽培と人工的に耕さない不耕起栽培による土づくりを行っており、そうして自然に近い状態で栽培されたブドウは、生命力あふれる力強さと優しさを併せ持つワインへと仕上がります。
ルミエールワイナリーでは、日本式の棚仕立てのブドウ畑や醸造所、地下セラーのほか、「石蔵発酵槽」と呼ばれる石造りの発酵槽も見学できます。石蔵発酵槽は国の登録有形文化財に指定されており、ステンレスタンクがなかった時代から現在もなおメンテナンスを続けながら使用されています。
1909年の開園当時、ワイナリーのある一帯が”登美村”と呼ばれていたこと、そして丘を登ると富士山と甲府盆地の美しい景色が広がることから”登美の丘”の名がつきました。2019年には、世界最大級のワインコンクールで「登美の丘 甲州 2017」が全体の約1%しか選出されないプラチナ賞を受賞し、世界へ日本ワインの魅力を発信し続けています。
登美の丘ワイナリーでは約9種類のブドウが栽培されており、普段なかなか見られないワイン用ブドウを間近で見学することが可能です。またテイスティングカウンターでは国産ブドウ100%の「日本ワイン」を楽しんだり、展望デッキからはワイナリー自慢の絶景を堪能したりすることができます。
1877年創業の老舗ワイナリー、シャトー勝沼が運営するレストラン鳥居平では、地産地消をベースにした本格フレンチコース料理とワインを楽しめます。店内の大きな窓から勝沼の雄大な景色を眺められるのも魅力です。
「人々に感動を与えるワイナリーの創造」をモットーに本格ワイン造りを手がける勝沼醸造が運営するレストラン。無農薬野菜や人気の自家製ローストビーフなどの欧風料理と一緒に、国内外のワインを楽しむことができます。
国際コンクールで数々の受賞歴を持つルミエールワイナリーが運営するレストラン。ブドウ畑に囲まれたモダンな店内では、地元食材を生かした「ヤマナシ・フレンチ」を自家製ワインとともに堪能できます。
「シャンモリワイン」で有名な盛田甲州ワイナリーに併設するレストラン。店内はレストランウエディングの会場としても使われており、ブドウ畑を眺めながら地元食材を使った創作洋食料理とワインを楽しむことができます。
製造工程を知ったり、ワイナリーの想いに深く触れることができるワイン造り体験もおすすめ。山梨県産ブドウ100%にこだわるワイナリー「笛吹ワイン」では昔ながらのブドウ踏み体験、ワインをテーマとした複合施設である勝沼ワイン村の「ケアフィットファームワイナリー」では、収穫されたブドウを絞ってワイン造りを体験できます。
家族経営の「白百合醸造」では樽からボトルに詰める生詰め体験やコルク栓打ち、ラベル作りなども。家族旅行のイベントとして参加しても楽しいものばかりです。
日帰りなので効率よく巡りたい、行きたかったワイナリーでワインをじっくり楽しみたい、という方には、プライベートツアーがおすすめです。周りに気兼ねせず好きなワイナリーだけを訪問でき、自分のペースでワインを楽しむことができます。
ワイン好きなら一度は憧れる、ワイナリーやヴィンヤード(醸造施設を持たないワイン用ブドウ農場)での宿泊。シニアソムリエがオーナーを務める「小牧ヴィンヤード」では、目の前にブドウ畑が広がるグランピングスタイルで宿泊できるプランもあります。カップルやご夫婦にもぴったりの、贅沢な大人の休日を過ごすことができます。
ワイナリーが集中する甲府盆地に数々の名湯があるのをご存知でしょうか。日帰り旅行の締めくくりやゆったり一泊するのに最適な、車でアクセスしやすい場所にある温泉を紹介します!
新日本観光地100選にも選ばれた、笛吹市にある温泉郷。泉質はアルカリ性単純泉の無色無臭で、神経痛、筋肉痛、打ち身、冷え性、疲労回復などに効果があるといわれています。
富士山と甲府盆地が一望できる絶景温泉。お湯は無色透明でやわらかく、美肌の湯ともいわれています。泉質はアルカリ性で刺激が少なく、肌の弱い方やお子様でも安心です。
笛吹川フルーツ公園内にある、温泉とフルーツを融合したユニークな温泉。りんごやかりん、パイナップルなど季節のフルーツが入った温泉からは、富士山や甲府盆地を望むことができます。
一年を通してジューシーで美味しいフルーツを楽しめる山梨は、まさにフルーツ王国!特にぶどうやももは、国内最大級の収穫量を誇っています。好きなフルーツの旬の時期をチェックして、ワインとともにフルーツ狩りも楽しんでみてはいかがでしょうか。
<フルーツ狩り カレンダー>
■6月~10月:ぶどう(デラウェア、巨峰、ピオーネ、マスカット等)
■6月~8月:もも
■6月~8月:すもも、ブルーベリー
■6月:さくらんぼ
■1月~5月:いちご
※同じフルーツでも品種によって旬の時期が異なります。
ワイン造りだけでなく、観光客向けに充実した見学ツアーを行っているところも多い山梨のワイナリー。ベルトラでは、ワイン初心者~上級者まで楽しめる多彩なワインツアーを用意しています。ワイナリーで説明を受けながらテイスティングしてみるもよし、ワイナリーレストランでお料理とともに楽しむもよし、自由にワインを味わってみましょう。次の週末はふらっと山梨に出かけて、お好みの山梨ワインに出会ってみませんか?