UAE(アラブ首長国連邦)で随一の観光都市ドバイ。旅行先として検討するなら、現地の物価事情が気になるところ。「食事や買い物にかかるお金が高そう」「お金持ちがたくさんいそう」というようなイメージをもつ人もいるかもしれません。こちらの記事ではそんなドバイの物価情報をまとめていますので、初めての旅行者は特に参考にしてみてくださいね。
日本からドバイまでは、エミレーツ航空が日本航空とのコードシェアで1日1便ずつ直行便を運航しています(2020年時点)。出発空港は成田国際空港、羽田空港(東京国際空港)、関西国際空港で、いずれもドバイ国際空港に到着します。フライト時間の目安は約10~11時間です。日本との時差はマイナス5時間で、サマータイムは実施されていません。
ドバイで使用されている通貨は「UAEディルハム」です。表記はDh、Dhs、AED等。通貨レートは、1Dh(ディルハム)=29.65円となっています(2020年4月8日時点)。日本円に換算するときは、大雑把に1Dh=30円と考えていいでしょう。ただしレートは日々変動するので、旅行に出発する前に確認してくださいね。
ドバイ国際空港のターミナル1とターミナル3に、ドバイメトロの駅があります。料金はゾーンごとに設定されていて、片道Dh4~8.50(※ノル・カード【Nol Card】のレッドチケットを購入した場合の金額)です。最長区間でも約250円と考えると、日本よりもリーズナブルですね。自分の宿泊するホテルの最寄り駅を事前に調べておきましょう。
ターミナル1とターミナル3のバス乗り場に、エアポートバスが24時間体制で乗り入れています。
ターミナル1から乗る場合は、ターミナルビルを出た右手側の乗り場に向かってください。バール・ドバイ地区のアル・グバイバ・バスステーション行き(33)と、デイラ地区のゴールド・スーク・バスステーション行き(4、11A)があり、15~30分に1本の割合で運行しています。
ターミナル3から乗る場合は、ターミナルビル正面の駐車場ビルの乗り場を利用します。こちらからは、ナイフ・ロード経由のアル・サトワ・バスステーション行き(C1)が運行しています。料金はメトロ同様ゾーンによって異なるので、バス乗り場にある自動発券機で料金表を確認してからチケットを購入しましょう。
ターミナル1、ターミナル3どちらも到着ロビーを出たところに乗り場があります。タクシー料金はメーター制で、初乗りはDh20=約600円(大型車はDh25)です。クリーム色の車が「ノーマルタクシー」、ピンク色の車が女性と子供専用の「ピンクタクシー」、黒い車は「VIPタクシー」となっています。乗り場付近に係員がいたら、どの種類のタクシーに乗りたいか、行きたい場所がどこなのかを伝えて正しいレーンに並びましょう。
「中東は治安が心配…。」というイメージがある方もいるかと思いますが、実はドバイはとても治安がよく、日中は女性1人で出歩いても問題ないと言われています。とはいえ、れっきとしたイスラム圏ですので、お酒や服装などについて日本とは常識が異なる部分もあります。事前にイスラムについて調べて、最低限の予備知識を持ってから訪れると、観光も快適に、スムーズに楽しめるでしょう。
言わずとしれたドバイの観光名所のメイン、「ブルジュ・ハリファ」を中心としたエリアです。世界一大きなショッピングモール「ドバイ・モール」もこのエリアにあります。さまざまな観光スポットが集約されているのが、ダウンタウン・ドバイの魅力ですね。
世界のセレブたちの別荘地としても有名な人工島、「パーム・ジュメイラ」の根元部分に位置しているのがこのエリア。高級ホテルやレストランが並んでいて、リゾート気分を満喫できるエリアです。
ドバイが属するアラブ首長国連邦の首都であるアブダビ。ドバイからの移動時間はバスで片道約1時間半~2時間なので、日帰りでも行ける観光地です。神秘的な「シェイク・ザイード・グランドモスク」や、本家フランスのルーヴル美術館協働の「ルーヴル・アブダビ」等、見どころ満載。
ダウンタウン・ドバイの中心にそびえ立つ超高層ビル「ブルジュ・ハリファ」。124、125階には「アット・ザ・トップ」、148階には「アット・ザ・トップ・スカイ」という展望台があり、ドバイの街を一望できます。
他にも、ギネス登録もされた世界最大の水槽がある「ドバイ水族館」や、ダイナミックな噴水ショーが毎晩開催される「ドバイ・ファウンテン」等、世界中から集まる観光客を楽しませるスポットがたくさんあります。
ヒジュラ暦で9番目の月であり、神聖な雰囲気に包まれるラマダン。イスラム教徒にとっては、神への信仰心や家族との絆を深める大切な期間となります。日中の断食で有名なラマダンですが、外国人観光客が食事を我慢する必要はありません。ただし敬虔なイスラム教徒に配慮するため、飲食店はパーティションで仕切られた状態で営業しています。旅行客が減る時期のためモールやスークは基本的に空いていて、高級ホテルにも安い値段で泊まれることもあります。
無税大国として知られていたドバイですが、2018年1月1日よりVAT(付加価値税)が導入されました。食品、生活用品、レストランでの飲食代などが対象で、税率は5%。日本でいう消費税のようなものですね。外国人かつ18歳以上であれば、帰国時に空港でVAT払い戻しサービス(いわゆるTAX REFUND)を受けることも可能です。払い戻し方法は、クレジットカード、デビットカード、現金から選択できます。ショッピングを満喫する予定の方は、事前に払い戻し方法をチェックしておくと安心です。ちなみにドバイには所得税がないため、物価が多少高くても生活費にはゆとりがあることが多いようです。
産油国として知られているため、富裕層の人が多く、ゴージャスなイメージがあるドバイ。旅行するなら滞在中の費用が気になるところですよね。食事やお酒は日本より全体的に割高な一方、タクシーは比較的安かったりします。また、ドバイの物価は近隣のカタールと比較されることもあるようです。確かに「日本より高いもの」と「日本より安いもの」がドバイとカタールでは類似していて、野菜、果物などの輸入品や外食費は日本より高く、ガソリン代やミネラルウォーターは日本より安い点が共通しています。
短い旅行中も、長期滞在にも必要な4つの例を挙げて、ドバイの物価をチェックしていきましょう。
ペットボトル(500ml)のミネラルウォーターやコーラは約Dh1~2(約30円~60円)です。ただしコーラ等の炭酸飲料やエナジードリンクには50%または100%(商品の分類による)の税金がかかるため、実際にレジで支払う金額が異なる場合もありますのでご注意を。
イスラム圏は禁酒または酒類の販売を規制している国がのため、街中にあるスーパーやレストランではアルコール類を販売していません。お酒を飲みたいときは、ホテル内のレストランやバーを利用しましょう。生ビールは1杯約Dh30~40(約900円~1,200円)とかなり高め。生ビールに限らず、酒類は日本に比べて高いと思っておきましょう。
マックはセットで注文してDh25~30(約750円~900円)ほどなので、日本よりは若干高めですね。モール内のフードコートだと、相場は大体Dh30~(約900円~)。フードコートにはマックやKFCをはじめとしたチェーン店のほか、中華、イタリアン、インド等のお店も充実していることがほとんど。中東料理に少し飽きてしまったら、ぜひ活用してみてください。
ドバイ市内を走っているタクシーはメーター制です。料金は初乗りDh5=約150円(22:00~6:00は深夜料金のためDh 5.50)で、1km走行するごとにDh1.82ずつ加算されます。ただし最低料金がDh12(約360円)と設定されているため、実際の走行距離が初乗り+2km~3km程度だったとしても支払う金額はDh12となります。タクシーだけでなくメトロやバスも日本より安いので、滞在中の交通費はそこまでかからないと考えていいでしょう。中には、法外な金額を請求してくる、いわゆる白タクと呼ばれる非正規タクシーも存在するので注意してください。
高級ホテルが集まっているイメージのあるドバイですが、もちろんリーズナブルなホテルもたくさんあります。今回はそんなコスパのいいホテルをいくつか厳選してご紹介します。
ドバイ・モールが徒歩圏内にあるデザイナーズホテルです。立地の割にお財布に優しい値段設定が魅力。
72階建ての超高層ツインタワーホテル。「せっかくのドバイだからいいホテルに泊まりたいけど、予算はなるべく抑えたい!」という方におすすめの5つ星ホテルです。
ロビーに日本人専用のデスクがあるため、言葉の壁が心配な方にも安心。日本語のホームページもありますので、気になる方はチェックしてみてくださいね。
ドバイに来たからには、ラグジュアリーなホテルステイを楽しみたい!そんな方におすすめの高級ホテルをピックアップして紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
「7つ星ホテル」と言われている、ドバイを代表するホテルです。公式の格付けでは5つ星(最高ランク)ですが、7つ星と謳っているだけあり全室がスイートルーム。物価の高いドバイの中でも特にラグジュアリーな、憧れのホテルですね。
宮殿をイメージして作られた豪華絢爛な5つ星ホテルです。約2kmのプライベートビーチ付きなので、ビーチでのんびりリゾート感を味わいたい方におすすめ。
アルマーニがプロデュースした世界初のホテルとして有名です。ファッション界の重鎮がデザインしてるだけあり、お部屋はとても上品。ブルジュ・ハリファ内にあるため、ドバイ・モールにすぐアクセスできるのも魅力。
ラクダバーガーをドバイで初めて提供したことで知られているレストラン。ラクダバーガー(Dh50)以外にもさまざまな中近東料理があるので、みんなでシェアして色々試してみるのもいいですね。
ささっと食事を済ませたいときに便利なファストフード店で、ドバイ市内に何店舗かあります。店名にもある「ファラフェル」とは、潰したひよこ豆と香辛料を丸めて揚げた中東のコロッケのこと。ファラフェルの価格は8個入りでDh9とリーズナブルです。スープやサラダ等のヘルシーな選択肢もあるのでご安心を。
アラブの家庭料理が楽しめるレストラン。ドバイ・フェスティバル・シティ・モール内をはじめ、市内に複数の店舗があります。ローカルなアラブ料理を食べたい方におすすめです。1人あたりの予算は大体Dh70程度。
Authentic Emirati feast awaits you. Experience the taste of traditional Emirati cuisine with you an…
ドバイはインド系の移民が多いため、おいしいインド料理のレストランがたくさんあります。カレーやケバブ等のほか、ベジタリアンやヴィーガン料理が選べるのも嬉しいポイントです。予算は大体1人Dh200程度。
Purani Dilli, North Indian Restaurant, Dubai, Four Points Sheikh Zayed Road
ドバイ・ファウンテンの噴水ショーを見ながら、優雅にレバノン料理が楽しめるレストランです。噴水の時間帯は混み合うので、事前に予約をしておくと安心です。1人あたりの予算は大体Dh150前後です。
店内に大きな水槽がある高級シーフードレストラン。ランチもディナーも予約が必要なので、気になる方は早めにブッキングしておきましょう。1人あたりの予算はランチでDh500、ディナーだとDh800くらいです。ドバイきってのリゾート地で、贅沢な雰囲気の中お食事を楽しみたい方におすすめ。
Intimate fine dining in a unique setting
レバノン発祥の高級チョコレート店、パッチ【Patchi】が人気。パッケージも高級感があるので、渡す人を選ばないお土産になります。また、ラクダのミルクを世界で初めて使用した、アル・ナスマ【Al-Nassma】というブランドのミルクチョコレートも有名。
ドバイ土産の定番といえばデーツ。スーパーマーケットやスークでも気軽に購入できますが、特別なお土産の場合はバティール【Bateel】がおすすめです。サウジアラビアの王室御用達のデーツ専門店で、ナッツやドライフルーツをデーツに挟んだ「Filled Dates」が人気。
カラフルなバブーシュや上質なパシュミナストールは、日本では中々手に入らないですよね。モールやスークで購入可能ですが、スークでは値札がなく値段交渉が必要になるケースがほとんどです。
商店街のようなスーク、ドバイモールなどの大型ショッピングモールをじっくり見るのも、定番商品が豊富な免税店が集まる空港で買うもよし。乗り継ぎのときや帰国日は空港で過ごす時間も確保しておくと安心です。
物価が高いイメージのドバイですが、公共交通機関やタクシーは比較的安価だったり、リーズナブルなレストランやホテルも意外と多かったですね。ダウンタウンやビーチエリアなど見どころの多いドバイ観光ですが、効率よく巡るにはベルトラのオプショナルツアーがおすすめ。砂漠を満喫できるデザートサファリ、日帰りアブダビツアーのほか、ブルジュ・ハリファの展望台チケットや高級レストランの事前予約など、魅力的なアクティビティがたくさんあります。上手に活用して素敵なドバイ旅行を実現させましょう。
※交通機関や施設の料金、時間等は予告なく変更になる場合があります。最新情報は公式サイトも合わせてご確認ください。