沖縄は本島も離島もあり、観光スポットが数多くあるのでどこへ行こうか迷ってしまいますね。そのなかでも海やビーチのイメージが強いのではないでしょうか。沖縄には今でも発掘調査が行われている歴史深い森があります。その森こそ「ガンガラーの谷」。この記事ではガンガラーの谷の基本情報、アクセス方法から観光前に便利な情報、周辺観光スポットなどを紹介します。
ガンガラーの谷は沖縄県南城市に位置しています。大自然ですが、比較的空港に近くアクセスしやすいのが魅力的です。
ガンガラーの谷とは、数10万年前まで鍾乳洞だったのが崩壊してできた自然の谷間、そして亜熱帯の森です。また、広大な太古世界を見ることができる場所として知られています。約1万8,000年前に存在していた古代人である「港川人」の居住跡とみられる洞窟もあります。実はこの「港川人」は日本人のルーツとも呼ばれています。現在でも発掘は続けられており、人類の事実を明らかにしていくため調査されています。
足を踏み入れた瞬間、神秘の世界に引き込まれたようなパワースポットとして人気で、多くの観光客が訪れています。
昔、人が洞窟の穴に小石を落とした際に「ガン、ガン、ガン、ガラー、ガラー、ガラー!」という音が長い間続いたという話しから名づけられたと言われています。ツアーでもガイドが紹介してくれますので、その時のことを想像しながら見ていくとより楽しめるかもしれません。
ガンガラーの谷はおきなわワールドに隣接しています。アクセス方法はレンタカー、タクシーもしくはモノレール+バスになります。
那覇市中心の国際通りからガンガラーの谷までは車で約30分で到着します。那覇空港からも那覇市内からも距離は大体同じなので、空港からでも車だと約30分で到着します。
沖縄自動車道の南風原南ICで下り、約10分ほどで到着します。
タクシー料金はおおよそ3,000円前後です。人数が多い場合は、割ることができ、荷物の持ち運びなども考えずに済むので気軽に利用できます。
公共バスを利用する場合は、「那覇バスターミナル」より乗車し、「玉泉洞駐車場」で下車します。その後徒歩約2分で到着します。
「那覇バスターミナル」の最寄り駅はモノレール(ゆいレール)の「旭橋駅」です。
空港から「旭橋駅」までのモノレールの料金は大人270円、小人140円です。「那覇バスターミナル」から「玉泉洞駐車場」までのバス運賃は590円です。所要時間は約1時間です。
※時間によっては那覇空港「国内線旅客ターミナル前」からも発車しています。その場合の運賃は690円です。
沖縄都市モノレール「ゆいレール」のオフィシャルwebサイトです。時刻表や運賃案内、企業概要などをご案内しています。
レンタカーで来た場合に気になるのが駐車場ですね。約100台が収容できる駐車場が無料で利用できるので安心です。
沖縄観光で外したくない観光名所である「ガンガラーの谷」。観光前に知っておくべき情報をここで紹介します。
昔からの豊かな手つかずの自然や、そして貴重な場を守るためにガイドツアーに参加した場合のみ入場することができます。専任のガイドさんが付くことによってより深く、ガンガラーの谷について知ることもできるのです。
大人2,200円、中学生以上の学生は1,500円です。出発時に渡される飲み物と保険料が含まれています。保護者同伴の小学生は無料なので子供連れの家族には嬉しいですね。
ガンガラーの谷のガイドツアーには割引券などはありません。おすすめとしてはバスツアー等に参加すると実質安くなることもあるので、比較してみると良いでしょう。
空きがあれば電話での当日予約も可能です。しかしながら、ゆっくり見学できるように定員制にしているため、予め早めに予約することをおすすめします。
谷の広さはなんと約1万4,500坪もあり、歩行距離は約1kmです。ふらっと行ってしまい準備していなかったことから後悔の旅となってしまうのは避けたいもの。事前に知っておきたいことをまとめました。
歩道が整備されているものの、自然を残しているため何箇所かに階段もあります。残念ながら車椅子やベビーカーでの参加ができないので注意が必要です。
ツアー中はお手洗いは設置されていません。事前に済ませるようにしましょう。
基本的に普段の服装で大丈夫です。また、もちろん履き慣れている靴での参加をおすすめしています。夏、虫刺されなどが気になる場合は、長袖・長ズボンが良いでしょう。冬の季節は風を通さない上着などがあると安心です。
雨が降っている日も通常通りツアーは行っています。雨具を事前に持参するか、受付で100円の簡易ビニールカッパを購入することができます。
尚、悪天候によっては、ツアーが中止となる場合もあります。
向かい側におきなわワールドがあり、そこに大きなスーツケースも入れられるコインロッカーがあります。受付やツアースタート地点であるケイブカフェでも預かってくれますが、ロックが掛かっていないというのとゴール地点から離れているのであまりおすすめしません。
ゆっくりではあるものの1時間20分がツアー所要時間です。解散等の案内を含めて1時間30分をみてのスケジュール調整が良いでしょう。
参加前と後では全く違う視点からガンガラーの谷をみることができるような濃い内容のツアーです。ツアーの見どころをいくつか紹介します。
谷の奥に進んだ先に見えてくるのが樹齢150年と言われる長老の樹木です。今でも成長を続ける強い生命力を持つガジュマルに圧倒されます。アスファルトやコンクリートまでもつき破ってしまうほどのパワーを持つことから、花言葉は「健康」とされています。
森の偉大な大先輩との写真も可能なので、記念にぜひ撮ってみてください。
イナグとは、沖縄の方言で「女性」を意味しています。良縁と安産を祈願する信仰の場所とされています。洞窟の中は一般公開されていませんが、洞内には女性を象徴する鍾乳石があるとのことです。入口には「母神」の札が立てられていますが、誰が立てたかは不明のようです。
イナグ洞を対として来訪者の御願所になっている洞窟です。ランタンを持って一番奥まで進むと男性を象徴する鍾乳石があることから「男性」を意味するイキガと名付けられています。子宝や命の誕生、成長を祈願し、琉球王朝時代から崇められてきた場所です。
ツアーの受付、集合場所でもある洞窟内のカフェです。大きな洞窟をそのまま利用しているので大自然の中にある神秘的空間で食事や休憩ができる場所になっています。ツアーに参加しなくても無料で利用が可能です。約2万年前の地層と見られるこの場所から人骨や当時の道具が発見されたため、現在も発掘調査をしている箇所もあります。
・ライブなどを開催
洞窟内ではカフェの運営だけでなくライブや貸し切りでパーティーやイベント等を行っています。人類の魂が眠る聖地でのライブやイベントは特別な体験となること間違いありません。天然の鍾乳洞なので、水滴が落ちてくるというのもまるでひとつの演出のよう!
・営業時間
基本9:00〜17:30のカフェ営業です。
通常の営業ではなく、コンサートやイベントがある場合は最大22:00まで行うことがあります。
・カフェメニュー
沖縄食材を使ったドリンクやアイスクリーム、ランチを堪能できます。特にコーヒー豆にこだわっていて、風化サンゴで焙煎した沖縄のブランド「35 coffee」を使用しています。更に水は、近くの玉泉洞の地下水を使用しています。ゆっくり味わいながら神秘の世界に癒やされませんか。
ガンガラーの谷とセットで訪れたい周辺の観光スポットを紹介します。バスツアー等ですでに組み込まれているものも多くあります。
沖縄の魅力をすべて堪能できる観光施設です。世界唯一のハブ博物公園、ハブ酒やクラフトビールを製造している「南都酒造所」などが楽しめます。国・登録有形文化財にも登録された「琉球王国城下町」の古民家では琉球ガラスの制作体験もできます。5万4千坪(東京ドーム4個分)の県内最大級の観光テーマパークで沖縄を知り尽くしちゃいましょう。
ガンガラーの谷と道路を隔てた向かい側にある施設で、徒歩約2分ほどです。
※おきなわワールドに関する記事はこちら。
東京ドーム4個分にもわたる広大な観光施設「おきなわワールド」。沖縄旅行に欠かせないスポットとして知られ、沖縄の歴史と自然の営みを楽しむことができます。この記事ではアクセスや料金などの基本情報、そして…
約30万年を経てできた全長約5kmの鍾乳洞・玉泉洞はおきなわワールドの中にあります。1967年に愛媛大学の探検部によって発見されました。国内最大級といわれる天然記念物で、洞内の鍾乳石の数は国内最多の100万本以上です。
琉球王国の最高神女・聞得大君の就任の儀式などが執り行われた琉球最高の聖地として知られ、世界遺産にも登録されています。琉球の祖神アマミキヨが作った聖地で、御嶽の中には6つのイビ(神域)があります。
現在でも琉球王や聞得大君の聖地巡拝の行事を伝えるための「東御廻り」(アガリウマーイ)の参拝地として、多くの人々が訪れています。
ガンガラーの谷との距離は12.8 kmで、車で約25分の場所に位置しています。
14世紀に琉球王国が建国されたことに伴い建設されたお城です。平成12年、2000年12月には首里城跡、園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)、玉陵(たまうどぅん)が「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界遺産に登録されました。中国と関わりがあった背景から独特の建築様式も見どころです。
しかし、2019年10月31日に火災による焼失が発生。メインの正殿エリアは再建中ではありますが、火災前の約8割が見学可能になっています。沖縄を代表する名所なのでぜひ足を運んでください。
ガンガラーの谷との距離は12.2 kmで、車で約30分の場所に位置しています。
ケイブカフェの他にも沖縄らしさを楽しめるカフェやレストランがガンガラーの谷付近にあります。ガンガラーの谷観光の前後に立ち寄れる、おすすめのレストランを紹介します。
新原ビーチにある景色が良いカフェです。海を見ながらゆっくりと過ごす時間はまさに至福の時。海ぶどうのフレッシュサラダや県産食材をつかったケーキなど、沖縄を感じることができるメニューが豊富です。泡盛を使ったカクテルを飲んで、雰囲気と一緒に酔いしれてみませんか?
HOME お知らせ メニュー ロケーション 「こんな場所にカフェを建てても人は来ないよ」と 多くの人に言われた。それでも、諦めることなく、 石を積み続けた。 「喫茶店という空間が好きだったの。あの場…
沖縄固有の貴重な豚であるあぐー豚を使用したメニューが充実しているカフェレストランです。ボリュームたっぷりのあぐーバーガーはとっても贅沢!更にあぐー豚のダシとお肉を使った沖縄そばも格別です。コーヒー豆にこだわったコーヒーもおすすめです。
おきなわワールド玉泉洞から少し北上すると見えてくる、三角屋根が特徴の、ゆーゆーらーさん。琉球在来種「あぐー豚」を使ったボリューム満点のアグーバーガーはTVでも紹介された。そして自家
ガンガラーの谷から徒歩で行けるおきなわワールド内のレストランで、入場券は必要のない無料エリアなので誰でも利用可能です。その名の通りこだわりをもった自慢の沖縄そばが魅力です。小麦粉100%で作られたそば麺と、鰹ダシのきいたスープで旨味が溢れています。その他にもソーキそばやあぐー豚丼、小腹が空いたときにもちょうど良い量のあぐー肉まんなどのメニューがあります。
空港にも比較的近いのでガンガラーの谷周辺のホテルはおすすめです。ここからはそのなかでもぜひ滞在してほしいホテルを紹介します。
久高島を望む絶景ホテルで、最上階の貸切露天風呂は宿泊者無料で利用できます。客室は沖縄の素材を使用した造りになっていて、赤瓦や琉球石灰岩などがまるで沖縄に住んでいるかのような雰囲気を出してくれています。全客室、海が一望できるのがポイント。
沖縄県南部、海と山が広がる大自然の中にある隠れ家的リゾートホテル
ゴルフ場が併設されているホテルです。客室からは綺麗な緑のゴルフコースと青い海を見渡すパノラマになっています。1日限定1室でペット(犬)と一緒に泊まれる客室があります。おきなわワールド、ガンガラーの谷までは車で約15分と好立地です。
沖縄でのご宿泊&ゴルフプレーには、全室オーシャンビューのザ・サザンリンクスリゾートへ。リゾート&ゴルフの聖地である当ホテルでは、ため息が出るほどのロケーションで大切なひとときをおもてなしいたします。…
源泉かけ流しの天然温泉があり、その他にも豊富な館内設備やサービスがあるファミリー向けのホテルです。ウェルネスリゾート沖縄休暇センターという名前も付いている通り、快適で癒やされる空間が造られています。ウォータースライダーがある屋外プールは海になかなか入れない子どもでも安心して楽しめるスポットになっています。
ユインチホテル南城は沖縄県南城市のリゾートホテル。地元食材を活かしたお料理や天然温泉、スポーツやプールなどが充実した「スポーツカルチャーセンターペアーレ」などがお愉しみいただけます。
自然がたくさん残されていて、海も山も見どころ満載の沖縄。ガンガラーの谷を含んだパワースポットや、琉球王国時代から残される歴史深い場所もたくさんあります。ガイド付のツアーならその歴史や文化をより詳しく説明してくれるので、沖縄の思い出も濃くなること間違いなし。ベルトラでも沖縄ガイドツアーを多数用意しているのでチェックしてみてください。
※交通機関や施設の料金、時間等は予告なく変更になる場合があります。最新情報は公式サイトも合わせてご確認ください。