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平安神宮が愛される理由とは?基本情報、見どころをまとめました

平安神宮(へいあんじんぐう)は、朱色が色鮮やかな境内が有名で、京都観光でもぜひ訪れたい場所のひとつです。境内は、結婚式やライブなどの会場になったり、創建当時から京都の人々に親しまれ続けている存在です。京都といえば古くから残る寺社仏閣が多いですが、実は比較的若い神社って知っていましたか?そんな平安神宮が、京都の人から深く愛される理由とは?この記事ではその謎に迫りつつ、見どころや周辺のおすすめスポットまで解説しちゃいます!

2020/08/27

平安神宮の基本情報

歴史

平安神宮の創建は1895年(明治28年)、平安遷都1100年を記念して創建されました。第50代天皇の桓武天皇を祭神に迎え、幕末の戦乱で荒廃した京都の再興を願った京都の人々により建てられたのが由来です。

桓武天皇は平安京の遷都を行った天皇で、おや神様と親しまれ、在位中は難民の救済や学問の奨励を進めたとされ、復興を願う京都の人々に慕われていたと言えます。1940年(昭和15年)には、明治維新の基を築いたと言われる第121代天皇の孝明天皇も、祭神として鎮座しています。

社殿の大極殿(だいごくでん)は、平安京の大内裏の正庁「朝堂院」を縮小して再現した作りになっていて、平安時代の雅やかな京都を現在まで伝えています。天皇の即位や、新年の朝賀など、国の主要な儀式が行われる建物です。国の重要文化財に指定されています。

 

交通アクセス

住所:京都府京都市左京区岡崎西天王町97

電車

平安神宮の最寄り駅は地下鉄東西線「東山駅」もしくは京阪鴨東線「三条駅」「神宮丸太町駅」です。「東山駅」からは徒歩約10分、「三条駅」「神宮丸太町駅」からは徒歩約15分で到着します。

京都駅からのアクセスの場合、バスの利用が便利です。市バス5系統もしくは洛バス100号、110号系統に乗車し、「岡崎公園美術館 平安神宮前」バス停で下車します。北へ5分ほど歩くと到着です。

平安神宮には駐車場がありません。近くに京都市営岡崎公園駐車場など、岡崎公園のあたりに一時預かりの有料駐車場があるので、車でお越しの場合は近隣の駐車場をご利用ください。

ただし、時期によっては混雑することもありますので、できる限り公共交通機関の利用が推奨されています。

参拝時間

平安神宮の参拝時間は時期によって異なるので、お出かけの際はご注意ください。お守りやご朱印の授与はすべて7:30からとなります。

神苑へ訪問される方は、神苑の拝観受付時間も事前に確認していきましょう。拝観最終時間の30分前に入苑が締め切られます。

3月15日~9月30日

境内:6:00~18:00

神苑:8:30~17:30

10月1日~10月31日

境内:6:00~17:30 ※時代祭の日は6:00~12:00

神苑:8:30~17:00 ※時代祭の日は9:30~11:30

11月1日~2月14日

境内参拝時間:6:00~17:00

神苑拝観受付時間:8:30~16:30

年末年始

12月31日~1日 境内:終夜~20:00

1月2日、3日 境内:6:00~19:30

1月4日~5日 境内:6:00~18:30

神苑:8:30~16:30

2月15日~2月末

境内:6:00~17:30

神苑:8:30~17:00

3月1日~3月14日

境内:6:00~17:30

神苑:8:30~17:00

参拝料金

境内の拝観料は無料です。神苑の入苑には大人600円、子供300円の入苑料が必要です。30名以上の団体には割引制度があります。神苑では年に2回、無料公開の日を6月と9月に設けています。

ご祈祷

七五三や成人のお祝い、厄年などでご祈祷をお願いすることもできます。受付時間は9:00~16:00で、予約の必要はありません。大極殿(正面の建物)の左側で受付を行っています。ご祈祷料は5,000円から。内容によって異なりますので、受付の際に確認しておきましょう。

平安神宮のみどころ

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平安神宮は、谷崎潤一郎の『細雪』、川端康成の『古都』でも描かれているように、桜の名所としても有名です。平安神宮の桜の特徴は、濃いピンク色。見頃は4月上旬~4月中旬で、花びらがいくえも重なって咲くしだれ桜は幽玄で、しとやかな美しさがあります。

見頃には様々なイベントが催されており、4月上旬にはライトアップと「平安神宮 紅しだれコンサート」が行われます。また4月1日~4月14日には、神苑の茶室「澄心亭」で観桜茶会が行われます。

周辺にも蹴上インクライン、南禅寺など桜の名所が多数あり、平安神宮を出発として散策するルートは疎水沿いの桜を楽しめるため人気で、例年たくさんの花見客で賑わいます。

大鳥居

応天門から神宮道を通った道、京都国立近代美術館前にあります。1928年(昭和3年)に、昭和天皇の大礼を記念して建てられました。高さ24m、幅18mにもなり、建設当時は国内最大の鳥居だったと言われています。遠くからでも見逃さないこの特徴的な鳥居は、神宮周辺の岡崎地区のトレードマークとしてなくてはならない存在です。

神苑

明治時代の代表的な日本庭園で、明治28年に7代目小川治兵衛によって作庭されました。総面積約10,000坪の壮大なスケールで、社殿を取り囲む形の池泉回遊式庭園で、南、西、中、東と4つの構造に分かれそれぞれ異なる趣があります。春はしだれ桜、初夏は杜若や花菖蒲など、季節によって違った表情を見せる美しい自然を楽しむことができます。1976年(昭和50年)に国の名勝に指定されました。

平安神宮のイベント情報

例祭

4月15日に行われる、平安神宮の年中行事で最も重要な祭儀です。祭神である桓武天皇が即位し、百官の拝賀を受けた日にちなんで行われます。

夏越大祓式

夏越大祓式(なごしのおおはらえしき)は、6月30日に行われる夏のお祓いの行事です。茅の輪をくぐり、1月1日からの半年間の穢れを清め、残り半年の無病息災を祈願します。

京都薪能 

京都薪能(きょうとたきぎのう)とは、京都市と京都能楽会の共催による能、狂言の上演会です。例年6月1日、6月2日の2日間に渡って行われ、平安神宮の大極殿前に特設された舞台で能と狂言が演じられます。平安神宮の朱塗りの社殿を背景に、篝火に照らされた能舞台が夕闇に浮かび上がる光景は幻想的です。

時代祭

時代祭は、毎年10月22日に行われる、京都の伝統工芸技術を披露するお祭りです。創建とおなじ1895年(明治28年)に始まり、現在では京都三大祭りのひとつに数えられます。江戸時代、安土桃山時代、室町時代、吉野時代、鎌倉時代、藤原時代、延暦時代の計8つの時代の装束や道具を身にまとい、当時の人々の営みと京都の繁栄を再現します。歴史は浅いものの、京都の歴史と文化がひと目で理解できる、京都人の誇りが詰まった由緒あるお祭りです。

平安神宮のグルメ情報

六盛 

手をけ弁当で有名な京料理屋さん。冷奴入れの桶から着想を得た手をけ弁当は、見た目も華やかで京料理を手軽にいただくことができると評判です。京都初のスフレ専門店としての顔も持っていて、スフレカフェコーナーも併設されています。旬の果物を使った極上のスフレは、ぜひ一度食べておきたいですね。

住所:京都府京都市左京区岡崎西天王町71

京都モダンテラス

蔦屋書店の2階にある薪焼きのグリル料理などが楽しめるカフェレストラン。日本の近代建築家、前川國男氏によって設計されたモダンな建物をリニューアルした造りで、洗練されながらも落ち着いた雰囲気を醸し出しています。テラス席やバーカウンターも用意されていて、ランチかカフェ利用だけでなく、ディナーにも訪れる価値あり。

住所:京都府京都市左京区岡崎最勝寺町13 ロームシアター京都 パークプラザ2 階

Au Temps Perdu(オ・タン・ペルデュ)

本格的なフランス料理やフレンチパティスリーのお店。テラス席では、大鳥居を眺めながら食事を楽しめます。テイクアウトメニューも充実しているのでお持ち帰りして、近隣の岡崎公園や琵琶湖疏水沿いなど、自然に囲まれながらランチを楽しむのもおすすめです。

住所:京都府京都市左京区岡崎円勝寺町64-1 パークハウス京都岡崎有楽荘 1F

オ・タン・ペルデュ TOP

TRAITEUR Au Temps Perdu PATISSIER オ・タン・ペルデュ Salon de thé restaurant salon Aubepine パーティープレート オ・タン・ペ…

平安神宮など京都観光は現地オプショナルツアーがおすすめ

平安神宮周辺には南禅寺や八坂神社など、他にも有名な神社仏閣が目白押し。ただ、歩いて行くにはちょっと大変だし、公共交通機関での移動もスケジュールをうまく組まないと、時間ロスになることも…。

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