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イタリア観光の大定番!人気都市&おすすめスポット総まとめ

日本から飛行機で最短12時間。洗練された歴史的建造物、誰もが知る偉大な芸術作品、青が映える地中海の絶景など、あこがれの景色が広がるイタリアには世界中から観光客が集まります。都市ごとに特色が異なり、名所が点在しているため観光ルートに迷う人も多いはず。これから紹介する情報を参考に、ぜひ自分の「お気に入りエリア」を見つけて、目的や滞在期間に合った理想のイタリア旅行を実現しましょう。

2020/03/05

イタリア観光の基本情報

通貨、物価

イタリアの通貨単位は「ユーロ」で、補助通貨として「セント」があります。主に硬貨の種類は8種類、紙幣は7種類流通しています。現金の支払いに上限(1,000ユーロまで)があり、大金を持ち歩くリスクが高いためクレジットカードも活用しましょう。商店や個人経営のお店などを除いてカードを利用できる場所が多く、一部の交通機関でも浸透しています。カード払いの際は円決済にすると為替手数料が上乗せされることがあるため、ユーロのほうがお得なケースが多いです。

物価は日本とあまり差がなく、都市によって異なります。スーパーで売っている500mlのペットボトルの水を目安とすると、0.4ユーロ~1ユーロ(48円~120円)ほどの値段で購入することができます。観光地や駅の自動販売機ではもう少し高くなりますが、イタリアの人々は水を日常的に大量購入するため、お店によっては日本より安い場合もあります。

※1ユーロ=約120.36円(2020年2月4日時点)

ビザ

観光目的でイタリアに出入国する場合、日本のパスポート保持者は90日間までビザなしで滞在することができます。ただし、パスポートの残存有効期間には注意しましょう。帰国予定日から起算して90日以上の有効期間が残っている必要があるので、旅行の前に必ず確認してください。

治安

ひったくりやスリ、置き引きなど、観光客をターゲットにした軽犯罪は少なくありません。特に観光地では、写真撮影の間やレストランなどあらゆる場面で注意が必要です。常に目の届く位置にバッグを持ち、荷物の口は必ず閉めるようにして貴重品管理に気を遣いましょう。

また、人通りの少ない場所や暗い道を歩くことは極力避けてください。特にナポリやシチリアなどの南イタリアは国内でも治安がよいほうではないといわれているため、夜にひとりで行動しないように注意しましょう。

観光のベストシーズン

イタリアを訪れるなら4月~7月、9月~10月の期間が特におすすめです。夏は日差しが強く、乾燥に気をつける必要がありますが、冬は比較的雨が多いとされています。年間の平均気温は日本とほぼ同じですが、夏でも朝晩と日中の温度差があるのが特徴です。8月はイタリアの人々も長期休暇をとることが多く、休業するお店が増えるため観光には向いていません。

※参照:フィレンツェ近郊の街ピサの平均値

おすすめの服装

夏でも昼と夜で寒暖差があるため、ジャケットなどの羽織りやすい上着やストールがあると安心です。8月に近づくと30℃を超える日もあり、紫外線が強いのでサングラスや帽子を忘れずに着用しましょう。例年の傾向では9月から涼しくなり始め、10月に入ると朝晩の冷え込みが気になる季節に。日本の秋に相当するので過ごしやすいですが、温度調節のしやすい服や雨具を用意するのをおすすめします。11月以降に訪れる場合は、北部は特に寒さが厳しくなるため防寒対策を怠らないようにしましょう。

イタリア主要都市へのアクセスと交通手段

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見どころ満載のイタリア。都市ごとに「ドゥオーモ(街を代表する教会堂、聖堂)」を見るもよし、その地域ならではの雰囲気や伝統料理を味わうもよし。都市別のアクセス情報をおさらいして、自分に合ったモデルプランを計画しましょう。

首都ローマ【Roma】

イタリアの中央部に位置し、古代、ルネサンス(ルネッサンス)、バロックなどの歴史的に重要な芸術、文化遺産が佇む「永遠の都」。市内にはカトリックの総本山で「キリスト教の聖地」と呼ばれるヴァティカン市国(バチカン市国)もあり、イタリアを代表する「遺跡と歴史の街」として知られています。

■ 日本からのアクセス

成田空港から直行便で13時間弱ほどかかります。ローマ最大の「フィウミチーノ空港(レオナルド・ダ・ヴィンチ国際空港、FCO)」が主な玄関口で、市内へのアクセスも充実しています。おすすめは、直通かつ最短ルートで市内まで行ける特急列車「レオナルド・エクスプレス」。中央駅の「ローマ・テルミニ駅」まで約14ユーロ(約1,685円)、所要時間30分ほどで行くことができます。ローカル列車で行く場合は地下鉄への乗り換えが必要です。バスを利用する場合、料金は5ユーロほど(約600円)で、市内まで約1時間で到着します。あらかじめ出発時間を確認しましょう。

■ イタリア観光都市①ローマ滞在の目安

バチカン市国や古代遺跡巡りを堪能するなら3日前後の滞在がおすすめです。エリアごとに観光名所が集まっているので、移動は地下鉄と徒歩が最適。パンテオンがあることで有名なナヴォーナ広場周辺へのアクセスは、バスやトラムも便利です。

北イタリア・フィレンツェ【Firenze】

トスカーナ州の州都で、ミケランジェロなどが活躍したルネサンス文化の発祥地として栄えた「芸術の都」。中世ヨーロッパを思い起こさせる歴史的な教会や美術館が数多く残り、中心部の「フィレンツェ歴史地区」はユネスコ世界遺産にも登録されています。

■ 日本からのアクセス

直行便はなく、ローマのフィウミチーノ空港やドイツやフランスの主要空港を経由し、最短14時間前後で「フィレンツェ・ペレトラ空港(アメリゴ・ヴェスプッチ空港、FLR)」に到着します。空港から市内の中心部までは車で20分ほどの距離で、中央駅の「サンタ・マリア・ノヴェッラ駅」行きのバスもあります。シャトルバスも運行していて、片道6ユーロ(720円)ほどで利用できます。料金は高くなりますが、時間を気にせずホテルや指定場所へ行く場合はタクシーを利用するとよいでしょう。

■ イタリア観光都市②フィレンツェ滞在の目安

観光のメインとなる中心部は徒歩で回ることができるので、2日ほどの滞在で満喫できます。「ピサの斜塔」で有名な近郊のピサにも立ち寄るなら2日半あると安心です。

荷物の多い日やミケランジェロ広場周辺を観光する場合は、バスを活用するのがおすすめ。細い路地を抜けていくコンパクトなエコロジーバスもあります。

北イタリア・ベネチア(ヴェネツィア)【Venezia】

ヴェネト州の州都で、貿易によって繁栄を遂げた「水の都」ベネチア。車が街の入口までしか入ることのできない「運河の街」として知られ、街全体が世界文化遺産に認定されています。迷路のように続く細い路地や幾多の橋をたどり、お店巡りを楽しむ人々でにぎわう人気の観光都市です。

■ 日本からのアクセス

ドイツやスイスなどの主要空港を経由する便を利用して、15時間前後で到着します。国内の他の都市から飛行機や公共交通機関で訪れるのもおすすめ。ローマのフィウミチーノ空港からは、約1時間で「ヴェネツィア・テッセラ空港(マルコ・ポーロ国際空港、VCE)」に行ける直行便もあります。空港からは、車の乗り入れが可能な「ローマ広場」までバスで約20分、「サン・マルコ広場」まではモーターボートを利用して80分ほどで行くことができます。

■ イタリア観光都市③ベネチア滞在の目安

名所巡りや買い物がメインであれば1日半、ゴンドラやヴェネツィアングラスの体験なども組み込むなら2日あると安心です。名物のシーフード料理は、運河周辺のレストランでじっくり楽しみましょう。

街中を車で通ることができないので、主な移動手段は徒歩か船(ヴァポレット)です。運河と島々を24時間行き来するヴァポレットは、水上の路線バスとして利用されています。水上タクシー(モーターボート)もあるので、興味のある方はぜひ試してみてください。

北イタリア・ミラノ【Milano】

イタリア第2の都市とされ、ファッションなど世界的な流行の発信地として栄えています。証券取引所を構える経済の中心地としても知られており、高級レストランやブランドショップも点在。ゴシック、ルネサンス期の建築が残る街並みも魅力でありながら、食、デザイン、サッカーなどあらゆる分野において注目を集めています。

■ 日本からのアクセス

成田空港からの直行便で「ミラノ・マルペンサ国際空港(MXP)」まで13時間ほどかかります。空港からは、イタリアで2番目の乗降客数を誇るとされる「ミラノ中央駅」に向かうのが一般的なルート。空港発の「マルペンサ・エクスプレス」という直通列車に乗れば、約12ユーロ(約1,440円)、45分ほどで行くことができます。8ユーロ~10ユーロ(1,000円前後)を目安とした空港発のシャトルバスも出ているので、目的に合わせて活用してください。

■ イタリア観光都市④ミラノ滞在の目安

中心部にメインスポットが集まり、公共交通機関も発達している大都市のため、2日ほどで回ることができます。レストランを予約してリゾットやミラノ風カツレツなどの名物料理も堪能したいところ。トレンドの発信地でもあるので、ショップ巡りも外せません。

メトロ(地下鉄)を利用すれば十分に観光できますが、ゆったりと街を通るトラム(路面電車)もおすすめです。メトロ、トラム、バスの共通チケット(ミラノカード)もあるので、名所巡りに役立ててください。

南イタリア・ナポリ【Napoli】

リゾート地として人気の南イタリアが誇る最大の都市で、「食通の街」として知られるナポリ。ナポリ湾一帯の絶景もさることながら、商店や教会が集うローカル感あふれる街並みや下町情緒も魅力です。近郊にはバカンス地のアマルフィ海岸、アドリア海に面するアルベロベッロ、「青の洞窟」で有名なカプリ島、ローマ時代の都市遺跡とされるポンペイ、世界遺産の洞窟住居があるマテーラなどの観光スポットがあります。

■ 日本からのアクセス

直行便はなく、ドイツなどの主要空港を経由して「ナポリ・カポディキーノ国際空港(NAP)」まで最短14時間ほどです。国内で直行便を利用するルートが一般的で、ローマから1時間弱、ミラノから1時間半ほどで行くことができます。空港から中心部の「ナポリ中央駅」までは、バスを利用して20分前後で到着します。料金の目安は片道約3ユーロ(約360円)で、約20分の間隔で運行しているので活用してください。荷物が多い場合などはタクシーを利用するのがよいでしょう。

■ イタリア観光都市⑤ナポリ滞在の目安

聖堂や博物館、お城などの名所巡りに加え、お土産屋が並ぶ下町も散策するなら1日半~2日は確保したいところ。カプリ島などの近郊も観光するなら3日あると安心です。

バスは路線が複雑な場合があるため、地下鉄も要チェック。早朝や夜間は利用者が減るため注意してください。地下鉄の駅がない卵城周辺はタクシー、高低差があるサンテルモ城周辺などはケーブルカーを活用しましょう。

※交通手段に関する料金や時間は、時期によって予告なく変更になる場合があります。

ローマのおすすめ観光スポット

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首都ローマには、映画『ローマの休日』に登場したスポットやローマ発祥のパスタを味わえるレストランなど、イタリアの定番をおさえるのにぴったりな名所がそろっています。ここでは、特に人気の観光スポットを3つ紹介します。

サン・ピエトロ大聖堂(バチカン市国)【Basilica di San Pietro in Vaticano】

キリストの一番弟子である聖ペテロ(初代法王)の殉教地で、世界最大のカトリック教会として知られています。聖堂の中には11の礼拝堂、45の祭壇が据えられ、ルネサンス期の画家ラファエロによるモザイク画なども飾られています。バロック芸術の巨匠ベルニーニ作の「ブロンズの天蓋」、ルネサンス期を代表するミケランジェロが設計した「クーポラ」など、名だたる芸術家の作品が組み込まれた後期ルネサンス・バロック様式の歴史的建築物です。サンピエトロ大聖堂の隣には、フレスコ画の名作が並ぶ「システィーナ礼拝堂」もあります。

コロッセオ【Colosseo】

ローマの中心部にそびえる古代ローマ建築最大の円形闘技場で、収容人数は東京ドームに匹敵するといわれています。高さ57m、周囲527mを誇り、240本の柱と80か所の入口を構える圧巻のスケールは見ごたえ抜群。剣闘士同士が闘い、市民が一挙に集まった当時の状況を想像すると、タイムスリップした気分を味わえます。正面には市民の集会で使われていた「フォロ・ロマーノ」もあるので、ぜひ散策してみてください。

スペイン広場【Piazza di Spagna】

コロッセオから地下鉄に乗り、歩いて15分ほどの距離にあるスペイン広場。映画『ローマの休日』でアン王女が階段に座りながらジェラートを食べるシーンで使われ、世界中から観光客が訪れる写真スポットとなりました。広場から10分ほど歩くと、大理石でできたバロック時代最大の人工の泉「トレヴィの泉(トレビの泉)」もあるので合わせて観光しましょう。

北イタリアのおすすめ観光スポット

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首都ローマより北に位置する主要都市フィレンツェ、ベネチア(ヴェネツィア)、ミラノの見どころを紹介します。

フィレンツェ

「花のように美しい古都」や「屋根のない美術館」といわれるほど、美しい街並みが魅力の都市フィレンツェ。市内の聖堂や美術館、庭園に加え、近郊都市にも人気の観光スポットが点在しています。

■ サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂【Cattedrale di Santa Maria del Fiore】

「花の聖母教会」と称される「ドゥオーモ(ドゥオモ)」の正式名称で、フィレンツェのシンボルとされています。着手から完成(現在の状態)まで約600年かかった大作で、3色の天然の大理石でできた外壁はもちろん、レンガを積み上げて造られたクーポラも見逃せません。周辺にはダンテも洗礼を受けたとされる八角形の「サン・ジョヴァンニ洗礼堂」、建築家ジョットが設計した「ジョットの鐘楼」もあるので、ぜひ一緒に観光しましょう。

■ ピサの斜塔【Torre di Pisa】

フィレンツェから鉄道で1時間強のところにある、天才ガリレオ・ガリレイを生んだ大学の街ピサ。ピサの中央駅から北へ2kmほど行くと、ランドマークのピサの斜塔、ロマネスク様式の洗礼堂、大聖堂ドゥオーモが並ぶ世界遺産「ピサのドゥオーモ広場」に着きます。「ピサの斜塔」は1173年に建設され、約4度の傾斜角度で立っているといわれています。6層からなる美しいアーチが特徴的で、写真スポットとして長きに渡り注目を集めています。

ベネチア(ヴェネツィア)

異国情緒あふれる水上都市ベネチア。穏やかな運河を渡りながらお店巡りやグルメを堪能できます。歴史を感じることのできる名所、写真スポットもチェックしていきましょう。

■ サン・マルコ大聖堂(サン・マルコ寺院)【Basilica di San Marco】

ナポレオン・ボナパルトが「世界で最も美しい広場」と称賛したことで有名な「サン・マルコ広場」に立つ大聖堂。9世紀に聖マルコの聖遺物を納めるために建てられ、10世紀に火災に見舞われたのち11世紀ごろに改築され、ビザンツ様式を代表する建築物となりました。聖堂内の上部と壁は金とガラスで造られ、祭壇の後ろに飾られた背障(パラ・ドーロ)は2,000もの宝石でできているといわれています。

■ リアルト橋【Ponte di Rialto】

メインスポットとなる「カナル・グランデ(大運河)」に架かる4つの橋の1つで、「白い巨象」とも呼ばれています。28mにおよぶアーチ形の橋で、16世紀末に木造から大理石製へと造り替えられました。海抜が比較的高く、橋の周りに集落ができやすかったことから商業の中心地として機能し、今もなお観光名所としてにぎわっています。

ミラノ

ローマに次ぐ大都市で、グルメやファッションの聖地として知られるミラノ。街歩きでレストランやブランドショップを回りながら、イタリアを代表する建築や美術作品にも出会うことができます。

■ ドゥオーモ(ミラノ大聖堂)【Duomo】

街のランドマークとなっている大聖堂。約500年かけて建てられたゴシック建築の最高峰で、イタリア最大といわれています。内部の長さは約148m、幅は91mにもおよび、時代を重ねて造られた聖者像などの彫刻が飾られ、幻想的なステンドグラスも見ることができます。ミラノの必見スポットの1つとして見逃せない場所です。

■ サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会(最後の晩餐)【Chiesa di Santa Maria delle Grazie】

レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』が描かれている教会で、観光客が絶えず訪れる名所です。隣接する「ドメニコ会修道院」の食堂に飾られ、世界遺産にも登録されています。見学するには予約が必要で、チケットの裏面は白紙、もしくは作品を6分割した絵が印刷されているので、現地でぜひ確認してみてください。

南イタリアのおすすめ観光スポット

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首都ローマより南に位置するナポリを中心に、近郊の名所であるカプリ島、ポンペイ遺跡の見どころを紹介します。

ナポリ

世界遺産の「ナポリ歴史地区」内には主要エリアがいくつもあり、ベイエリアの「サンタ・ルチア」、お店が並ぶ下町の「スパッカ・ナポリ」など、じっくりと歩いて回りたい場所が目白押し。その中でも外せないスポットを2つ見ていきましょう。

■ ドゥオーモ(ナポリ大聖堂)【Duomo】

街を象徴する大聖堂で、「スパッカ・ナポリ」の地区内にあります。聖堂内にある「サン・ジェンナーロ礼拝堂」は、ナポリの守護聖人である聖ヤヌアリウス(サン・ジェンナーロ)に捧げるために建立され、聖遺物が祀られていることで有名です。西洋最古といわれる「サン・ジョヴァンニ・イン・フォンテ洗礼堂」も合わせて観光しましょう。

■ 卵城【Castel dell'Ovo】

ナポリ湾に浮かぶメガリデ島にそびえ立つ、ナポリ最古のお城。サンタ・ルチアの海岸通りから海に突き出した場所にあり、頂上の砲台からはヴェスヴィオ火山とナポリ湾の絶景を見ることができます。有名な「ナポリを見て(から)死ね」という言葉は、この景色からきているといわれています。12世紀にノルマン朝によって要塞化されましたが、お城の内部には、5世紀後半の修道院だった時代に食堂として使われていた部屋もあります。

カプリ島(青の洞窟)

ナポリ湾に浮かぶ高級リゾート地として名高いカプリ島【Isola di Capri】。青い海と白い街並みが広がる島の風景は「地中海の宝石」とも呼ばれています。高級ホテルやショップが並びますが、観光名所として有名なのはやはり「青の洞窟」。ナポリからカプリ島へは「モーロ・ベヴェレッロ港」から船で行く方法が一般的で、フェリーで約1時間20分、高速船(Aliscafo/イタリア語でアリスカーフォ)であれば約45分で「マリーナ・グランデ」に到着します。

港で青の洞窟専用のチケットを購入し、15分ほどボートに乗れば洞窟の前に到着。光の反射で水面が深い青に染まった、神秘的な空間に浸りましょう。観光に最適なのは6月~8月で、海が荒れやすい11月~3月上旬は船が運休になることも。カプリ島へは、アマルフィやソレントなどからもアクセスできます。

ポンペイ遺跡

紀元79年に起こったヴェスヴィオ火山の噴火により、一晩で地中に埋まったとされる古代都市ポンペイ【Pompei】。18世紀ごろに発掘され、古代ローマの市民の生活を紐解く重要な巨大遺跡として、世界遺産にも認定されています。アポロ神殿や大劇場、大通りなどが残る広大な街を見学でき、主要スポットを回るだけでも3時間ほどかかるといわれています。

ナポリからは、中央駅からヴェスヴィオ(ヴェスヴィアーナ)周遊鉄道に乗り、「ポンペイ・スカーヴィ駅(ヴィッラ・デイ・ミステリ駅)」まで約35分。駅から徒歩3分ほどで遺跡の入口に着きます。

主要都市から行ける穴場スポット&観光に適した日数

モンテリッジョーニ【Monteriggioni】

フィレンツェから車で1時間強の場所にある日帰り観光スポットの1つ。トスカーナ州にある丘の上の小さな街で、360度城壁に囲まれた王冠のような形をしています。フィレンツェ生まれの詩人ダンテの『神曲』にも登場しました。サン・ジミニャーノ歴史地区や人気都市シエナと合わせて巡るツアーも多く、フィレンツェ滞在に1日加えれば十分満喫できます。

パドヴァ【Padova】

ヴェネト州に位置する芸術と大学の街パドヴァ。ベネチアのサンタ・ルチア駅から、高速鉄道に乗って30分ほどで行けます。ジョットの壁画『最後の審判』で有名な「スクロヴェーニ礼拝堂」、ヨーロッパで2番目に古い名門大学として知られる「パドヴァ大学」などが主な名所です。ベネチア観光に半日、もしくは1日追加してぜひ立ち寄ってみてください。

有名スポットを網羅!イタリア観光におすすめの現地オプショナルツアー

建築、美術、自然、食、どれをとっても名所が凝縮されているイタリア。歴史や文化を知り、街を歩けば歩くほど興味が広がる多彩な魅力にあふれています。ベルトラには、イタリアの人気都市や有名スポットを回る現地オプショナルツアーがそろっています。自分の興味にひっかかる理想の滞在プランを見つけましょう。

※交通機関や施設の料金、時間等は予告なく変更になる場合があります。最新情報は公式サイトも合わせてご確認ください。

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