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ニュージーランドの物価|交通費・食費・お土産費の目安

ニュージーランドの物価は、基本的に「日本と同じくらい」と言われ、治安も良いことから留学先としても大変人気です。

また、自国生産している野菜やフルーツに関しては日本よりも大変安価で購入できる(日本で1個100円前後のゴールドキウイフルーツは、ニュージーランドのスーパーマーケットで1kg 300円以下)ため、自炊生活はお財布にとても優しいです。

また、ニュージーランドでは、GST(Goods and Services Tax)と呼ばれる、日本では消費税に相当するような税金が商品やサービスに対してかけられおり税率は15%となっています。

この記事では、カテゴリーごとの相場を紹介していくので、旅行の予算計画にぜひお役立てください

2020/10/30

ニュージーランドの通貨と為替レート

2011年2月のカンタベリー地震の影響によりカンタベリー地区の経済は打撃を受けたものの、その後、住宅不足などの建設業の活性化、移民増加に後押しされた消費の伸び、好調なインバウンド観光業等により成長率は堅調に推移しています。

また、通貨はニュージーランドドル(NZD)で、コインは10、20、50セントと、1、2ドルの5種類です。紙幣は5、10、20、50、100ドルの5種類があります。

1NZD=66.86円(2020年5月31日現在)

ニュージーランドの物価を日本と比較

交通費

レンタカー

日本ほど公共交通機関が整備されていないニュージーランドではセルフドライブの旅も人気です。

各空港や主要都市にはレンタカー会社があり、一般的に長期レンタルするほど1日あたりの料金は安くなり、目安として、NZD 20.00~60.00 程です。

都市を結ぶ公共交通機関:長距離バスは都市間を移動する最も安価な交通手段で、国民に限らず多くの旅行者の大きな味方です。

インターシティと ネイキッド・バスの2社が主要な運行会社となっているので、複数の都市を巡りたい方はぜひチェックしてみてください。

特に、インターシティ社のフレキシパスは自分が行きたい都市間の所要時間分のパスを購入し、また同日オプショナルツアーも予約できるかなりお得なパスなので、費用を抑えたい方には大変おすすめです。

15時間パス:NZD 136.00

30時間パス:NZD 253.00

市内の公共交通機関

オークランドの循環バス:リンクバス(一区間NZD 1.00)

市内から郊外にかけて循環している便利なバス

オークランドの鉄道

中心部の一部と南部、東部、西部の郊外を結んでいます。通勤、通学の利用が主ですが、目的地が鉄道駅の近くで時間を短縮したい時はぜひ活用してください。

運賃は1ステージNZD 3.50~。

クライストチャーチの市内バス

ランギオラ、ワイクク・ビーチ、バーナムといった郊外へもリンクしているので、広範囲の移動には最適です。運賃は1ステージNZD 4.00~。

クライストチャーチの循環バス

ホップオン・ホップオフ・ツアー NZD 35,00~。

中心部を走るレッドライン(CENTRAL TOUR)、夏期は30分ごと、冬期は1時間毎に運行しています。

クイーンズタウンの市内バス

市内バスのサービスは、クィーンズタウン中心部と空港、アロータウン、ジャックスポイントなどの郊外を結んでいます。 運賃はNZD 5.00です。ゴーカード(GoCard)を購入すればルート上のどこへ行くにも乗車1回NZD 2.00となり、ミニマムのチャージ額はNZD 10.00なので、2回以上市内バスを利用する場合は、現金ではなくゴーカードを購入した方がお得です。

Fares and GoCards - Queenstown

GoCards are the best way to get the most out of your journey.

宿泊費

ニュージーランドには様々な種類の宿泊施設が充実しており、予算や用途に応じて選択肢が沢山あります。

季節や曜日によっても料金は前後しますが、以下がおおよその目安です。

キャンプサイト:1泊1人あたりNZD 10.00~35.00

ユースホステル/バックパッカーの共同部屋:1泊 NZD 17.00~NZD 35.00

3ッ星のモーテル/ホテル 客室:1泊 NZD 80.00~NZD 250.00

*ニュージーランド政府観光局HPより抜粋

キャンプサイト(ホリデーパーク)は日本のキャンプ場のように庭園や湖に隣接していることも多く、より大自然を身近に感じながら宿泊できます。

テントで泊まるところや、キャンピングカー用の設備がある所な様々なので、事前に下調べをして必要な設備が整っているかどうか情報収集をしましょう。

費用をできる限り抑えたい、できたら他の旅行者とも交流したいという方は、バックパッカー/ホステルがおすすめです。

バックパッカー/ホステルはニュージーランド全国に数多くあり、共有スペースや相部屋も多いので他の観光客とのコミュニケーションの機会が多いのも魅了の一つです。

また、ニュージーランドのバックパッカー/ホステルは値段の割に清潔で快適と評価が高く日本人でも利用しやすいかもしれません。

ほとんどの宿ではキッチンやバスルームは共同で、ランドリー設備もある所が多いので、手持ちの着替えを洗濯して滞在中間に合わせることができます。

やはり、一定のサービスを安心して受けたいという方には、ホテルの宿泊をおすすめします。ニュージーランドには世界中で展開している国際チェーンの高級ホテルからリーズナブルかつ利便性も整ったシティホテル、観光地のリゾートホテルなど様々なタイプのホテルがあります。

その他、ワーキングホリデーなどで長期滞在をされる方はシェアハウスでルームシェアをすると、費用も抑えられかつ地元の人々との交流も図れるかもしれません。

レストランでの食事

お洒落なレストランでランチを取るとなると一人NZD 15.00~30.00ディナーを取るとなると一人NZD 30.00~50.00は用意したいところです。食事の費用を抑えたい場合は、ショッピングセンターのフードコートでテイクアウェイ(お持ち帰り)を利用すれば、NZD 10.00程度で済みます。

チップ

ニュージーランドでは、レストランやバーでも、通常のサービスにチップを渡す習慣はありませんので、チップを渡す前提で予算を立てなくても大丈夫です。

しかし、特別な要望を聞いてもらえた時や親切な対応をしてくれた時には、気持ち程度のチップを渡すとスタッフの励みになるかと思います。

洋服やお土産などの雑貨

ニュージーランドの国鳥キウイをモチーフにした文房具や、マグカップなどの雑貨はNZD 5.00~10.00程度で購入できます。手元にあるといつでもニュージーランドを思い出せるので自分用に1つ買うのもいいですね。

特産品のグリーンストーン(ヒスイ)のアクセサリーはNZD 20.00の手頃なものから数万円の高級なものまであるので、予算に合わせて選んでみてください。

スーパーなどのチョコレートやクッキーはNZD 5.00前後と大変手頃なので、お友達や同僚への配布用土産としてスーパーマーケットチェックもお忘れなきよう。

スーパーでの買い物や日用品

例えば、ミネラルウォーターのペットボトル(750ml)は1本NZD 2.00程度で日本と同等または少し割高く感じるかもしれません。

農業大国であるニュージーランド国内で生産している野菜や果物は日本と比べて大変安価になります。

季節(旬)によって価格は変動しますが、玉ねぎ、じゃがいもはNZD 3.00/1kgあたり、りんご、バナナNZD 3.50~4.00/1kgあたりで、量り売りが主流のため自分に必要な分だけ購入できます。

また、肉類も日本に比べると安価で、種類によりますがNZD 15.00~20.00/1kgで、まとめ買いをして冷凍保存しているニュージーランド人も多いようです。

ニュージーランドの物価が高いと言われる理由

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ニュージーランド国内で生産している野菜や果物は日本より安いことが多いですが、日用品や外食費など、総じてニュージーランドの物価は日本よりも割高になります。

この一つの理由として、日本の消費税に当たるものはGST(Goods and Service Tax)が15%かかることが挙げられるでしょう。

また、生活保護を目的としてここ十数年国民の最低賃金が上がったため必然的に人件費と物価も高騰していることも考えられます。全体的に物価が上昇しましたが、ニュージーランドは人口密度が極めて低く、企業間の価格競争が起きにくい環境から価格が割高な状態になっている可能性があります。

旅行中は、配布用のお土産はスーパーマーケットを利用する、食事の計画(レストランやフードコート)をある程度事前に立てておくなどして、予算を立てたいですね。

ニュージーランドの物価は都市によって違う?

都市ごとに明確な物価の違いを示すのは難しいですが、家賃や宿泊費が高い都市を並べると、1、オークランド 2、ウェリントン 3、クライストチャーチ となるようです。

オークランドやクライストチャーチ家賃こそ高めですが、交通網がしっかりとしていて物流が整っているので、食材などの物価は安い傾向にあります。

また、北島のネイピア、ロトルア、タウポなどの地方都市は、都心部から少し離れているため物価も家賃も抑えられます。ローカルな風を感じつつのんびりとした時間を過ごしたい方は、こういった地方都市もおすすめです。

予算を事前に立てて、計画的な旅行を

エリアや時期によって上下する物価もあれど、「日本より少々割高」という感覚が残るニュージーランドの物価。せっかくの旅行なので、節約しつつも現地でアクティビティや外食も楽しみたいですよね。現地で必ず行きたいレストランを数軒決めておく、配布用のお土産はスーパーマーケットを利用するなど工夫をして、お財布と相談しながら、ぜひ自分にぴったりの計画を立ててみてください。

※交通機関や施設の料金、時間等は予告なく変更になる場合があります。最新情報は公式サイトも合わせてご確認ください。

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