ルーブル美術館からセーヌ川を挟んで反対に位置する、オルセー美術館。年間約300万人もの入場者数を持つ、パリ観光で欠かせない観光スポットです。ルーブル美術館よりも規模は小さいものの、教科書などでも一度は見たことがある名作が多く展示され、世界中の美術ファンに親しまれています。今回はそんなオルセー美術館にはじめて訪れる人に知ってほしい、基本情報から見どころまでをご紹介します。
1986年に開業した、旧駅舎を改装し作られた美術館。19世紀のフランスおよびヨーロッパ、アメリカの美術作品を中心に、約4000点の作品が常設展示されています。特に印象派の巨匠、モネ、ルノワール、セザンヌなどの作品が充実しており、ゴーギャンやゴッホなども含めた19世紀後期から20世紀初頭の芸術家の傑作も見どころです。
オルセー美術館への公共交通機関での主なアクセス方法は3つです。
まず、メトロを利用する場合は最寄り駅は12号線の「Solferino駅」。そこから徒歩で3分ほどです。RERを利用する場合はC号線「ミュゼ・ドルセー駅(Musée d’Orsay)」で下車後、オルセー美術館の入場口までは徒歩1分ほど。また、バス路線 24, 63, 68, 69, 73, 83, 84, 94 のいずれかを利用する場合、バスターミナル「Musée d'Orsay駅」などで下車後、入場口までは徒歩1分ほどとなっており、いずれもアクセスしやすくなっています。
開館時間は火曜日、水曜日、金曜日、土曜日、日曜日は9時30分から18時、木曜日のみ9:30から21:45です。見学は閉館の45分 前(木曜日のみ30分前)までなので、余裕をもって来館することをおすすめします。目安として、2~3時間の所要時間があれば、じっくり館内を見学できますよ。
休館日は毎週月曜日。5月1日、12月25日も祝日でお休みなので、スケジュールを立てる際には参考にしてみてください。また、月曜日が休館日ということもあり、前後の日曜日と火曜日は特に混雑するので、あまりおすすめしません。さらに、木曜日の開館から18時頃までと土曜日はやや混雑する傾向が。おすすめは、比較的空いている水曜日と木曜日の18以降、もしくは金曜日。当日の混雑状況の詳細に関しては、オルセー美術館公式サイトの「Current Waiting Time」でチェックすることができます。
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オルセー美術館の入場チケットを入手する方法は主に、窓口での購入、オンラインでの事前チケット購入、「パリ・ミュージアムパス」のような共通券の購入、オランジュリー美術館などを含めた現地ツアーに参加する、という4つの方法があります。チケットの販売は閉館の1時間前まで行っていますが、購入まで30分近く並ぶ場合もあるため、効率よくパリ観光をするためにも、事前にチケットを購入しておくと、スムーズに入場できるのでおすすめです。
オンラインで事前に購入しておけば、当日長いチケット行列に並ばなくても良いというのが最大のメリット。日本語で購入手続きも行えるので、言葉の心配もありません。当日営業時間中であれば、何時でも入場できるので、時間にとらわれず、ゆっくりとオルセー美術館を楽しみたいという方におすすめです。
パリ・ミュージアムパスとは、美術館や観光センターなどで購入できる、入場料が割安になるお得なチケット。ルーブル美術館をはじめ、オルセー美術館、オランジュリー美術館、ヴェルサイユ宮殿といった、パリ市内とパリ近郊の美術館や博物館、観光施設など、約60箇所で使用できます。2日券(€48)、4日券(€62)、6日券(€72)があるので、無駄がないよう、休館日などもしっかりチェックした上で購入しましょう。(ストライキなどで臨時休業の場合でも払い戻しは行っていません)
※料金等の情報は予告なく変更になる場合があります。
パリの美術館を巡る現地ツアーに参加すれば、オルセー美術館だけでなく、同様に人気のオランジュリー美術館なども併せて見学できます。チケット売り場の行列に並ぶ必要もなく、移動で迷うこともないので、時間を無駄なく有効に使えます。さらに、知識豊富な日本語ガイドが案内することで、見どころを逃すことなく鑑賞でき、作品の背景などを聞くことによって、より理解が深まるため、充実した時間となること間違いなしです!
オルセー美術館の名作は数多くありますが、特に印象派や、ポスト印象派の名作が多く展示されています。印象派とは19世紀ごろに起きた芸術運動で、それまでの伝統的な美術界に革新と変容をもたらし、近代絵画への橋渡しを行いました。
それまで屋内で描くことが常識とされていた画風の伝統が破られ、屋外で目の前の風景などを描くスタイルに変わったことで、一瞬の光を写し取り、鮮やかで、ラフなタッチで描かれる特徴が目立つようになりました。モネ、ルノワール、セザンヌ、ゴッホなどが印象派の巨匠と言われていますが、その中でもオルセー美術館で見逃せない代表作をご紹介します。
誰もが一度は目にしたことがあるであろう、ミレーの傑作の一つ。「落穂拾い」は、収穫後の麦の穂「落ち穂」を集める貧しい農民の作業風景を描いた作品。当時急速に工業化していた近代都市社会に対する反動を表現しています。
ゴッホは、1880年代からフランスで活躍した画家たちを代表する、ポスト印象派の巨匠と言われています。生涯多くの自画像を残しているゴッホの作品の中でも、特に有名なこの自画像は、純粋性とリアリズムが際立つ作品と言われています。実はこの作品を描く前の年に右耳を切り落としており、精神病院に入院している中で描かれました。表情は不動で強固な意思を感じさせ、渦巻模様の背景はゴッホの心がきわめて不安定だったことを暗示させるかのような表現。是非実際に見て、ゴッホの想いを想像してみてください。
マネは印象派の先駆けとされた画家ですが、印象派展には参加せず、サロン入選にこだわりました。当時の価値観とは対立する作品を展示し、批判もされていたマネ。マネの長選によって、印象派という新しい価値が生まれました。この作品も、当時は裸婦は女神になぞらえて描くことが常識だったため、同時代のブルジョワ階級の男性2人と共に裸体の女性を描いたことに人々を戸惑わせ、話題となりました。
また、一風変わったものとしておすすめしたいのが、「リマスターアート」。原画を直接コンピュータに記録・解析し、3D質感画像処理技術と徹底した原作比較校正により、色彩や筆致、作品を前にした感動までをも再現する新しい技術です。オルセー美術館と共同で記録・制作が行われた、公式認定レプリカとなっています。当時のままの色彩や筆遣いなどを、タイムスリップした気持ちで体験してみましょう。
館内を歩き回ったら、近くのカフェやレストランで休憩。オルセー美術館に入場した人しか入れない、特別な空間でお腹も満たしましょう。
オルセー美術館の中にある、「レストラン・ミュゼ・ドルセー」。華やかな店内は、宮殿の中のように豪華な天井画やインテリアで華やかに装飾されています。内装だけを見ると、お高いレストランのように感じてしまいますが、意外にも料金は比較的リーズナブルで、昼食にもおすすめ。フランス料理のコースをいただけます。
オルセー美術館内5階にある「カフェ・カンパーナ」は、かつての駅舎のシンボルである大時計の裏側に位置し、大時計のガラス越しに差し込む美しい光が自慢のカフェ。スイーツや軽食もカジュアルに楽しめ、歩き疲れたときの休憩に最適です。訪れた際には、大時計をバックにフォトジェニックな写真を撮ることもお忘れなく。人物をシルエットにすると、物語の中にいるような幻想的な一枚が撮れますよ。
オランジュリー美術館は、モネの「睡蓮」を展示する目的で開館した美術館。美術商だったポール・ギヨームがコレクションしていた地下1階にある作品を中心に、ルノワールやセザンヌなどの印象派、ピカソやアンリー・ルソーといったパリ派の作品も並びます。見どころはやはりモネの「睡蓮」。これを展示するために開館したとあって、印象派作品の命とも言える光を十分に取り込み、作品の魅力を最大限に引き出した展示室となっています。小規模な美術館なので、ルーブル美術館やオルセー美術館も併せて見学するのがおすすめです。
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パリにある美術館の中心地、チュイルリー公園は、実は数百年以上歴史を持つ、最古の公園と言われています。元々、宮殿が建設されていたものの、1871年に火災によって消失、今でもチュイルリー公園は人々の憩いの場として親しまれています。周辺にはオルセー美術館をはじめ、ルーブル美術館、公園内にはオランジュリー美術館とジュ・ド・ポーム美術館もあり、美術館を巡るなら必ずと言っていいほど訪れる場所。合間にゆったり休憩するのもおすすめです。チュイルリー公園は自然だけでなく、実は野外美術館と称されるほど彫刻が点在しているので、散策も楽しめます。
オルセー美術館まで徒歩4分ほどの4つ星ホテル。他にも周辺にはルーブル美術館、オランジュリー美術館などが並び、美術館巡りには最適な立地です。客室にはホテルのコレクションである19世紀の絵画も飾られ、美術館巡りの余韻を感じながらクラシカルな気分に浸れます。また、オルセー美術館のチケットをフロントで購入できるサービスを利用すれば、朝早くチケット購入の行列に並ぶ必要もなくなりますよ。
ホテル・ミュゲはオルセー美術館から約1.3kmほどの場所にある、3つ星ホテル。モダンなデザインのお部屋に宿泊できます。主要観光地へのアクセスも良く、部屋によってはバルコニーからエッフェル塔も望め、より一層パリに滞在中の気分を盛り上げてくれます。
エッフェル塔やアンバリッド、ブルボン宮殿の近くにあるチャーミングな3つ星ホテル、ホテル・ミュゲへようこそ。光の都、パリでのご滞在をご満喫ください。
ルーブル美術館に続くパリを代表する美術館「オルセー美術館」。誰もが記憶に残る名画をはじめ、多くの印象派の作品を展示。カフェやレストランの装飾に至るまで見どころが満載です。ベルトラでは魅力的なオプショナルツアーを豊富にご用意。ツアーに参加すれば、オルセー美術館や他のエリアへの移動が便利になり、パリ旅行がさらに充実したものになりますよ!気になった方はぜひベルトラのツアーページをチェックしてみてくださいね。
※交通機関や施設の料金、時間等は予告なく変更になる場合があります。最新情報は公式サイトも合わせてご確認ください。