首都パリからTGVに乗って2時間ほど、ライン川のほとりに位置するストラスブール。ドイツ領、フランス領となった歴史的な背景があることから、ユネスコの世界遺産にも登録された旧市街「グランディス」をはじめ、両国の文化が融合する独特の文化が発展した魅力的なです。さらには欧州議会などEUの様々な機関が置かれる国際都市としても有名で、「ヨーロッパの十字路」とも呼ばれる注目の都市です。
年間を通して気候は穏やかで、日本と同じく春と秋がベストシーズン。夏は日本よりやや涼しく、平均気温も20℃ほどです。クリスマスシーズンはアルザス風のクリスマスを見学できることでも非常に人気の地域ですが、雨が少なく空気が乾燥しているので、特に冬は寒さを感じやすくなります。年間を通して日中と夜は温度差があるので、ジャケットを一枚持って寒さ対策は万全にしましょう。
ストラスブールは、ヨーロッパ周遊の一コマとして、近郊都市から訪れるのもおすすめです。ドイツとの国境沿いに位置していることもあり、ドイツはもちろん、ロンドンやスイス、ベルギーなどヨーロッパの主要都市からのアクセスに恵まれており、飛行機でのアクセスも良好です。時間に余裕のある方は鉄道やバスを利用して、ゆっくりと陸路の風景を楽しむのも素敵な旅の思い出になるはず。今回は、中でも多くの方が利用するパリ、フランクフルトからの行き方をご紹介します。
パリから出発するなら高速鉄道（TGV）がおすすめです。TGVを使えば、パリ東駅（Paris est）からストラスブール駅（Gare de Strasbourg）まで直通で約1時間50分ほどで到着します。全席指定の列車のため、事前予約が必要です。旅行日90日前から予約可能で、2週間を切ると割高になるので、早めのチケット購入がおすすめです。
フランクフルトからの出発は、鉄道ならオッフェンブルク経由で訪れることも可能ですが、「ルフトハンザ エアポートバス」というストラスブールまで直通で運行しているバスを利用するのが便利です。フランクフルト空港バス停からの所要時間は約2時間15分。途中の乗り継ぎで迷うこともないので安心です。
ヴォージュの山から切り出した赤色砂岩で作られたというストラスブールのノートルダム大聖堂は、1176年から250年の年月を掛けて建造された、ストラスブールを代表するゴシック建築。一本尖塔の高さは142mにもなり、中世に造られたものとしては世界最高を誇ります。
見どころは大聖堂内にある、からくり人形付きの天文時計。18mもの高さがある見た目も圧巻ですが、天文学的にも非常に正確にさまざまな天文現象を計算でき、単なる時計ではなく一種の複雑な計算機になっています。キリストと使徒たちの人形が現れる仕掛けを観たい場合は、あらかじめチケットを入手するのがおすすめ。13～14世紀当時の輝きをそのまま残すステンドグラスも必見です。
アルザス地方に属するストラスブールは、普仏戦争でドイツ領となったこともあり、ドイツとフランスの文化が融合し、独自の食文化の発展を遂げた地域。ビールをはじめ、フォアグラやワインの生産も盛んです。中でもアルザス地方で造られる「アルザスワイン」は90%が白ワインで、品種の特徴を活かしたナチュラルな美味しさが魅力。170kmにも及ぶワイン街道もあり、ワイン好きにはたまらない観光スポットとなっています。ワイナリーを巡って試飲をしながら、お気に入りの一品を探しましょう。
もみの木のツリー発祥の地とも言われているアルザス地方では、クリスマスの中心都市としても名高く、毎年150万人もの観光客が国内外から訪れます。特にストラスブールは、フランスで最も歴史が深く、11月下旬ごろからクリスマスまで、旧市街11の会場に300以上もの屋台が立ち並ぶフランス最大規模のクリスマスマーケットが開かれます。
ヨーロッパのクリスマスマーケットと言えば、中央広場に多くの屋台が集まるのが一般的ですが、ストラスブールのクリスマスマーケットは、旧市街にちらばる11箇所の小さな広場ごとに会場が設けられ、オーナメントや伝統的な雑貨が販売される屋台から、ワッフルや砂糖菓子などの食べ歩きグルメまで、それぞれに異なるテーマの商品が扱われます。名物のホットワインを片手に、広場から広場へ街中の雰囲気を味わいながらゆったり散策する、そんな楽しみ方もおすすめです。
オー・クロコディール
ストラスブールで最も有名と言われているミシュラン1つ星の名店。200年以上も続く由緒あるフレンチレストランで、シェフによる逸品のアルザス料理が楽しめると人気です。店名は、ナポレオンのエジプト遠征での戦闘に従軍したキャプテンアッカーマンがナイル川でハンティングしたというワニが由来。今でも天井に飾られているはく製も見どころの一つです。人気店ですので、事前予約がおすすめ。
[Au Crocodile] - OFFICIEL | Restaurant Gastronomique au Centre-Ville de Strasbourg | Relais & Châte…
レ・アラ（Les Haras）
イル川を挟んで旧市街とは反対側、プティット・フランスから徒歩5分程のところにあるレストラン「レ・アラ」。4つ星ホテルの中にあるこのレストランは、かつては王室の馬の生産、飼育牧場だった歴史があり、内部に入ればその歴史を垣間見れます。アンティークな建物なのに、モダンなインテリアのお洒落な空間で、フォーマルすぎず、カジュアルな雰囲気で本格的なフレンチを堪能できます。
ル・ベックオフ・ダルザス ( Le Baeckeoffe d’Alsace )
ドイツ風の外観、木組みの伝統家屋が立ち並ぶ「プティット・フランス」と呼ばれる地区でアルザス料理がいただける「ル・ベックオフ・ダルザス」。店内のテーブルにも伝統的な赤と白のチェックのクロスが敷かれており、この地域ならではの素朴な雰囲気にたっぷりと浸れます。ストラスブールの名物料理として、このお店でぜひ食べてみてほしいのが、「タルトフランベ」。アルザス風の薄焼きピザです。生地にクリームチーズを塗り、スライスした玉ねぎとベーコンを散らすのがベーシックなスタイル。サクサクの生地とクリームチーズの相性が抜群です。
美味しいフォアグラが食べれる「Winstub Meiselocker」
ストラスブール大聖堂の近くに佇むアルザス料理レストラン。値段もお手頃で、ここに来れば一通りのアルザス伝統のお料理を楽しむことができます。中でもおすすめしたいのが、フォアグラ。ストラスブールはフォアグラの産地としても有名で、新鮮な臭みのないフォアグラをいただけます。日本へのお土産として、肉製品の持ち込みは厳しく制限されているため、持って帰れない分、その美味しさを現地でじっくりと堪能しましょう。
La Winstub Le Meiselocker à quelques pas de la Cathédrale de Strasbourg en Alsace. Spécialités alsa…
フランスには歴史のあるお城（シャトー）が無数に存在し、現在では多くがホテルとして一般人が宿泊できる施設に生まれ変わっています。17世紀ごろのフランス貴族になった気分で贅沢なひとときを満喫しましょう。
シャトー・ドゥ・プルタレス（Hotel Chateau de Pourtales）
数あるシャトーホテルの中でも、ストラスブールの北部に位置するシャトー・ドゥ・プルタレスは、有名な音楽家、哲学者、詩人らが滞在し、ヨーロッパの長い歴史とともに歩んできた宿泊施設。ボタニカル・ガーデンズ（植物園）やエジプシャン・ハウスのような観光に人気の施設も周辺に点在し、庭園や公園に囲まれた緑豊かな環境で、リラックスしたひと時を満喫できます。
Château de Pourtalès - the extraordinary hotel*** in Strasbourg. 25 We have 28 rooms available whic…
パリに住んでいる気分を味わいたいならアパートメントがおすすめ。ホテルのような贅沢な施設はありませんが、キッチン付きなどマイペースで快適な滞在を実現できます。アパートメントを借りると言っても、日本のように複雑な手続きもなく、外国人旅行者が手軽に借りられるものも多くあります。日本語対応OKの場所などもあり、英語、フランス語に自身がなくても安心。憧れのパリで理想の暮らしを叶える、お気に入りの1件を見つけてみてください。
ストラスブールに宿泊する日本人に人気が高い4つ星ホテル、メゾンルージュ。ストラスブールの中心地に位置し、最寄り駅もStrasbourgという観光するにはかなり好立地です。創業1972年の老舗で、歴史あるヨーロッパの雰囲気を感じたい方にもおすすめです。
Hotel Maison Rouge Strasbourg - Official Site - 4-star hotel in the centre of Strasbourg. Close to …
ドイツとフランスの文化が融合したヨーロッパの歴史を感じられる都市、ストラスブール。ストラスブール大聖堂を始め、木組みの家々やクリスマスマーケットなど見どころが満載です。ベルトラでは魅力的なオプショナルツアーを豊富にご用意。ツアーに参加すれば、ストラスブールでの滞在や他のエリアへの移動が便利になり、ストラスブール旅行がさらに充実したものになりますよ！気になった方はぜひベルトラのツアーページをチェックしてみてくださいね。
※交通機関や施設の料金、時間等は予告なく変更になる場合があります。最新情報は公式サイトも合わせてご確認ください。
