日本では大阪にあるユニバーサルスタジオ・ジャパン(通称USJ)で馴染みのある、映画をテーマとしたアトラクションで人気の高いユニバーサルスタジオ。シンガポールのユニバーサルスタジオは、他の国と比較してどのような違いがあるのでしょうか。シンガポールへ旅行するなら必ず抑えておきたい観光スポットのひとつなので、営業時間や人気アトラクションなど、現地でより楽しめるようにこの記事を読んで予習しておきましょう。
まずはユニバーサルスタジオ・シンガポール(USS)の基本情報から紹介します。アクセス方法や営業時間等、遊びに行くには必須となる項目を確認しましょう。
シンガポール本島のすぐ南側に位置するセントーサ島にある最大級の統合型リゾート施設「リゾート・ワールド・セントーサ(RWS)」。USSもこの施設内にあり、ハリウッド映画やアニメの世界をコンセプトにしたテーマパークです。東南アジア初のユニバーサルスタジオとしても有名です。日本のUSJに行ったことがある方もない方も、シンガポール限定のアトラクションは見逃せません。USSには7つに分かれたエリアの中に映画をテーマとした24のライドがあり、なんとその内18種類のアトラクションがシンガポールのため特別に考えられました。
※S$はシンガポールドルです
モノレールのセントーサ島行き出発駅であるビボ・シティ【Vivo City】駅に向かいます。巨大ショッピング・モール「ビボ・シティ」3階にある乗り場からモノレールに乗り、ウォーターフロント駅で下車します。その後、徒歩5分もしないで到着です。入島料込でS$4で行くことができます。
宿泊ホテル、ショッピングセンター等の乗り場から乗車します。日本のように道端で止めることも可能ですが、一時停止できない場所もあるので止まってくれないこともあるでしょう。リゾート・ワールド・セントーサの地下駐車場に直行の場合はセントーサ島入島料を払うゲートを通らないので、タクシー料金のみとなります(※USSの周りには止まれる場所がありません)。リゾート・ワールド・セントーサの地下駐車場からは徒歩約5分で到着します。
セントーサ島の宿泊先に寄るなど、直行ではない場合は入島料の支払いが必要です。
時間と曜日で異なり、1台単位S$2~S$6が交通費の目安となります。
ビボ・シティ前もしくはハーバー・フロント駅前の停留所から、リゾート・ワールド・セントーサ行きのバス「RWS8」に乗ります。リゾート・ワールド・セントーサの地下に到着し、そこから徒歩約5分で到着します。入島料込でS$1です。
利用はできますが、最寄り駅が遠めなのであまりおすすめできないアクセス方法です。ハーバー・フロント駅から徒歩約5分の場所の「ハーバー・フロント・タワー」から乗ります。セントーサ駅で下車し、そこから徒歩約15分で到着します。入島料込で往復S$29です。
営業時間は10:00~19:00です。東京ディズニーリゾートと比較すると短くも感じてしまうかもしれませんが、コンパクトにまとまっているテーマパークなので半日でも廻れてしまうほどです。
※季節、曜日によって変動するので、入場前に確認が必要です。
USS内には所々に荷物を預けられるロッカーが備え付けられています。入場口すぐ右手のロッカーは大小サイズも選べます。一度入れると期限内は開閉自由なのも便利です。アトラクションによってはロッカーに全ての荷物を預ける必要がありますが、アトラクションのすぐ横にもレンタルロッカーがあります。一定の時間を超過するとそのまま加算されてしまうので注意しましょう。
パークに入ったらまずマップをゲットしましょう。入り口には当日のショーやパフォーマンスのスケジュールも記載されているマップ、パンフレットが置いてあります。日本語も用意されているので安心です。
入園する際にはまず、チケットの購入が必要です。入場料の種類と混雑の時期を確認して、旅行の計画を立てましょう。
チケットの一日券公式料金は大人(13歳~59歳)S$81、子供(4歳~12歳)S$61、シニア(60歳以上)S$43です。
※チケットの料金は予告なく変更する場合があります。
観光で行く場合にはあまり利用されないかとは思いますが、USSでは年間パスポートも購入できます。1年間自由に入場できるものですが、その他にもユニバーサルスタジオシンガポールの1日券が1年中10%割引だったり、子供の年間パスポートに限り、入場のたびにアイスクリームが無料でもらえたり、魅力的な特典が多数あります。
値段は大人(13歳~59歳)S$198、子供(4歳~12歳)S$168、シニア(60歳以上)S$168です。
※キャンペーン等によって、割引されている時期もあります。詳しくは公式サイトを確認してください。
USJと比べると比較的待ち時間が短めと言われているUSSではありますが、人気アトラクションはやはり混雑してしまうもの。効率よく時間を無駄にせず廻るにはユニバーサルエクスプレス・パスがおすすめです。一般の列ではなく優先的に入場でき、混雑を回避できます。
購入方法は大きく3つに分けて、現地、オンライン、ツアーでの購入になるかと思います。ツアーではもともと代金に含まれているので別途購入する必要はありません。
オンラインは、公式サイトとその他チケットオンラインサイトでの購入方法です。公式サイトだと英語、中国語、インドネシア語の対応のみで日本語はありません。
現地の場合は、入り口のトレードマーク、地球儀の両サイドの入場チケット売り場で購入します。
USSは比較的平日に行くと空いています。しかしながら、シンガポールの長期の休みとなるクリスマスや年末、旧正月、学生のお休み期間中(学校によって変わります)は混雑が予想されますのでなるべく避けた方がよいでしょう。
日本のゴールデンウィークや夏休みはシンガポールにはあまり関係ありませんが、シンガポールの乾季4月~9月は雨季よりも人気なので、混雑を避けたいのであれば平日をおすすめします。
シンガポールのユニバーサルスタジオならではのアトラクションが多数あります。外せないおすすめアトラクションを紹介します。
近未来都市「サイファイ・シティ【Sci-Fi City】」エリアにある、映画「トランスフォーマー」を題材にしたアトラクションです。超高画質3D映像に合わせて動き回るライドになっています。バトルの最中に入り込んでいるかのような体験ができ、迫力、スリル満点です。このライドには102cm以上という身長制限があります。また、122cm以下だと同伴が必要です。
「古代エジプト【Ancient Egypt 】」エリアにある、映画「ハムナプトラ」をモチーフにしたミステリアスな世界の屋内ジェットコースターです。映画を再現したような演出で、暗闇の中、ミイラの兵士や昆虫の大群、火の玉などの攻撃を浴びながら疾走します。手荷物は乗る前にロッカーに入れる必要があります。身長122cm以上が乗ることができます。
映画「ジュラシック・パーク」と「ウォーター・ワールド」をテーマにした「ロスト・ワールド【Lost World】」ゾーンにあります。日本にもこのゾーンはありますが、円形ボートに乗って激流を下る水上アトラクションはUSSだけです。水に濡れるのを覚悟で乗りましょう。身長107cm以上、122cm以下は同伴が必要という制限があります。
「マダガスカル」エリアにある、リバーボートのアトラクションです。キャラクター達と大冒険を繰り広げます。世界初の映画「マダガスカル」のストーリーアトラクションになっていて、大人気です。身長制限は80cm以上で122cm以下は同伴が必要です。
世界初のセサミ・ストリートのライドで、「ニューヨーク【New York】」エリアにあります。宇宙人に盗まれたスパゲティをエルモと一緒に取り戻すというストーリーの屋内コースターになっています。子供向けのコースターにはなっていますが、身長92cm以上、122cm以下は同伴が必要になっています。
USSでひときわ目を引く屋外ローラーコースターです。通常通りの着席型タイプ「ヒューマン」と吊り下げタイプ「サイロン」の2つのコースがあります。両方とも乗ってみてお気に入りを見つけましょう。身長125cm以上の制限があります。
USSには子供向けであっても身長制限を設けているアトラクションが多く、小さい子供連れの場合は乗れるものがないのではと思ってしまうかもしれません。しかし身長制限なしで乗れるアトラクションもあるので安心してください。
「遠い遠い国【Far Far Away】」エリアにある4D映像冒険体験アトラクションです。シュレックがフィオナ姫を助けるストーリーになっています。映像だけでなく、水しぶきやシートが揺れたりするので臨場感が楽しめます。
プテラノドンという飛ぶ恐竜の背中の上に乗り、遊覧飛行を楽しむアトラクションです。手元で高さを調節できます。
4人乗りの小型車で古代エジプトの中を宝探しの冒険に行くアトラクションです。みんなで一緒に発見する体験はトレジャーハンターズだからこそ。
テーマパークでアトラクションとともに忘れてはいけないのはショーやパレードです。ディズニーリゾートと違い、毎日行われているわけではないので開催日時を事前にチェックして行きましょう。
基本的に花火は土曜日の夜に打ち上げられます。祝日等も開催されることもあり、時間も時期によって変動するので公式サイトで確認しましょう。
シーズンに合わせたショーやパレードのなかで人気を博しているのがハロウィンに行われる「ハロウィン・ホラーナイト」。日本のUSJでもゾンビがパーク内を歩き回っている演出で賑わっていますが、USSの演出も力が入っています。ハロウィン期間には限定のお化け屋敷やショーが行われ、クオリティーの高いお化けたちも徘徊しています。
2019年にはタイのホラー映画会社「Shutter and 4bia」とコラボをし、更にレベルアップしました。年々楽しませてくれるハロウィンですが、参加には通常のチケットではなく、専用のチケットの購入が必要です。
シンガポールにあるユニバーサルスタジオもコンセプトは日本と同じですが、アトラクションの紹介でもお気づきの通り、シンガポール限定や日本にはない乗り物がたくさんあります。日本では2014年に世界的大人気映画「ハリーポッター」シリーズのエリアを造り話題になりましたが、USSにはありません。
USSはUSJと比べて約半分以下の敷地で、アトラクションも半分の種類になっています。コンパクトなので気軽に行け、混雑していなければ全て制覇できてしまうほどです。待ち時間も少なめなので、子供連れには最適です。
途中でお腹が空いたり、喉が乾いたらパーク内のレストランで休憩しましょう。ユニバーサルスタジオおすすめのリフレッシュ場所を紹介します。
近未来都市をテーマにした店内はブルーライトに照らされていて、宇宙船にいるような雰囲気が味わえるレストランです。トレーを取って、列に並び、メイン以外の好みのサイドディッシュをカウンターから取っていくスタイルで気軽に楽しめます。アジア料理が中心に並んでいます。
古代エジプトエリアにある、伝統的なインド料理レストランです。ビリヤニと呼ばれるスパイスとお肉や野菜の炊き込みご飯をメインに、バターチキンやケバブなどが楽しめます。
シュレックの顔が真ん中にデザインされているワッフルを注文できるレストランで写真映えにもおすすめです。他にもフライドチキンなどの食事もオーダーできます。
日本とは異なるアトラクションが満載のユニバーサルスタジオ・シンガポール。ぜひとも旅行の日程に組み込みたいですが、シンガポールは観光スポットがたくさんあって、限られた日数の中スケジュールを立てるのは大変です。ベルトラでは優先入場特典やリゾート・ワールド・セントーサ内のアクティビティがセットになった事前予約パスも販売しているので、時間を有効的に使うためにもチェックしてみてください。
※交通機関や施設の料金、時間等は予告なく変更になる場合があります。最新情報は公式サイトも合わせてご確認ください。