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バンパイン宮殿|アユタヤ王朝の栄華を思わせる美しい建築物

アユタヤから南に20kmほどのところに位置する「バンパイン」には、アユタヤ王朝第24代のプラサート・トーン国王(在位1629年~1656年)によってチャオプラヤ川の中州に築かれた美しい離宮があります。アユタヤの歴代国王たちは、ここを避暑地として夏が来るたびに訪れたといわれています。この記事ではアユタヤ遺跡と一緒に観光したい、エキゾチックな魅力漂う「バンパイン宮殿」を紹介します。

2020/02/18

バンパイン宮殿の基本情報

まずはバンパイン宮殿の基本情報を頭に入れましょう。バンパインはアユタヤの郊外に位置するので、事前にアクセスをチェックしておくことをおすすめします。

バンパイン宮殿の歴史

1767年、度重なるビルマ軍の攻撃によって陥落したアユタヤ。その影響でアユタヤ王朝の別荘だったバンパイン宮殿は長らく放置されていましたが、現チャクリ王朝のラーマ4世と5世によって再興され、現在の姿になりました。現在バンパイン宮殿で見られる主な建物は、ほとんどがラーマ5世によって建てられたものです。現在でも王室の住居、そしてレセプション会場としても利用されており、一般にも公開されています。

バンパインへの行き方は?

バンコクからバンパイン宮殿に向かうなら電車を使いましょう。最寄り駅はSRT(タイ国鉄)のバンパイン駅です。乗車時間は約2時間。バンパイン駅から宮殿まではさらに2㎞ほど距離があるので、トゥクトゥク(レンタル小型オートバイ三輪、運転手付き)で移動するのが一般的です。トゥクトゥクの料金は40バーツ~50バーツ(約143円~179円)ほど。ただし帰りの足がなくなってしまうので、運転手に交渉して待っていてもらう必要があります。

アユタヤとバンパインの行き来についても、時間がかかりかなり不便です。個人旅行の場合でも、両方行くなら現地オプショナルツアーをうまく利用して観光することをおすすめします。アユタヤとバンパイン宮殿の両方をまわるツアーは多数あり、移動の心配なく送り届けてくれます。完全に個人で行く場合は、タクシーを1日確保するのがもっとも安全な方法です。バンコク市内からバンパイン宮殿までは車で1時間半ほどです。

開園時間、入場料、所要時間など

バンパイン宮殿の開園時間は午前8時、閉演は16時です。入場料は外国人料金で100バーツ(359円)ほど。また、電動カートをレンタルすることもできます。徒歩での見学も十分可能ですが、暑い日や時間がない人はこれを利用するのも手です。電動カートのレンタル料金は最初の1時間が300バーツ(約1,075円)ほどで、それ以降は1時間ごとに100バーツ(約359円)加算されます。徒歩でまわった場合でも、1時間~2時間ほどあればすべて見学することができます。

また、園内にはお手洗いがないため、園内を回る前にチケット売り場近くにあるトイレで済ませておきましょう。

バンパイン宮殿の見どころ

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バンパイン宮殿にはパビリオンと呼ばれる5つの建物があります。また美しい緑の庭園でひときわ目を引く、象の形に整えられた植え込みは必見!西洋風の建築が目立つのも特徴です。

プラ・アイサワン・ティッパート

池の中央にある「プラ・アイサワン・ティッパート」。大量の黄金を使った十字型の美しいタイ建築が特徴です。これはラーマ4世がバンコクの王宮内に建てた「アポーン・ピモーク・プラーサート」をコピーしたもので、中には入れないもののよく目を凝らすと、建物内には軍服姿のラーマ5世の像があるのが見られます。晴れた日には池に黄金の離宮が反射した“逆さ離宮”も楽しめますよ。

プラ・ティナン・ワロパット・ピマン

宮殿入口の北側にあり、ルネサンス様式の建築が目を引く「プラ・ティナン・ワロパット・ピマン」。王の居室として、また謁見(えっけん)の間として使われていたという場所です。建物の中にはタイの歴史や文学を題材にした油絵が飾られています。

プラ・ティナン・ウィハット・チャムルン

またの名を「明天殿」と呼ばれる中国風の宮殿「プラ・ティナン・ウィハット・チャムルン」。ラーマ5世の時代に中国から贈られた宮殿で、赤と金を基調とした豪華な内装も見学できます。竜模様のついたてや中華風の玉座、ラーマ5世の寝台なども見学でき、日本の伊万里焼も飾られています。

ホー・ウィトゥン・タサナー

「プラ・ティナン・ウィハット・チャムルン」のそばにある「ホー・ウィトゥン・タサナー」はポルトガル様式の物見の塔。赤と黄色でカラフルに彩られた塔は園内でもっとも高い建造物で、内部にも入れます。螺旋階段をぐるぐると上ると2階と3階に出ることができ、そこから外の様子を眺めることができます。周囲に高い建物がないため最上階からの眺めは格別ですよ。

ホーエン・モンティアン・テラワット

バンパインへ向かう途中で船が転覆し亡くなったスナンター王妃のため、ラーマ5世が1880年に建てたクメール様式の記念碑です。隣にはサオワパーク王女と3人の子供たちの碑もあります。

ワット・ニウェート・タンマプラワット

バンパイン宮殿からチャオプラヤ川を挟んで対岸に位置する仏教寺院です。世界的に珍しいゴシック様式の仏教寺院で、ラーマ5世によって建てられました。ラーマ5世を描いた美しいステンドグラスなどがあり、一見キリスト教の教会のような本堂が見もの。西洋と東洋の文化が渾然一体となり、独特の雰囲気が漂う場所です。行き方は宮殿の隣にある駐車場奥のゴンドラで対岸に渡ります。人が来ると、そのつど係の僧侶が操作をしてくれるので、寄進箱に志を入れましょう。

ワット・プラシーサンペット

本堂に黄金の仏像が祀られているアユタヤ王宮内で最も重要な寺院。セイロン様式の「チェディー」という仏塔には、トライローカナート王をはじめ歴代3人の遺骨が納められています。

バンパイン宮殿観光時の注意点

バンパイン宮殿に入場する際はいくつか守らなければならないマナーがあります。ここでは訪れる前にチェックしたい注意事項について紹介します。

服装に注意が必要

バンパイン宮殿は王室関係の施設であり神聖な場所であるため、服装のチェックが厳しく、場合によっては入場を禁止されることも。肌の露出が多かったり、体のラインを強調したりする服装はNGです。具体的にはノースリーブ、タンクトップ、ハーフパンツ、ミニスカートやキュロットスカート、タイツ、サンダル履きなどでの入場は不可、Tシャツなどの半袖はOKです。

建物内部は撮影禁止の場所がほとんど

中に入ることができる建物でも、撮影は禁止している施設が多いので注意しましょう。外観や入口など、限られたエリアでは写真撮影可能です。ツアーの場合はガイドが撮影可能な場所を教えてくれることが多いので、記念写真のチャンスを逃さずに楽しんでください。

バンパイン宮殿に行くなら、現地オプショナルツアーの参加がベスト!

アユタヤとバンパイン宮殿、両方を個人で行き来するのは移動のハードルが高いため、どちらか1つに絞るのがおすすめです。両方行きたい場合はツアー参加がベスト。ベルトラでもこの2つを巡るツアーを豊富に揃えています。アユタヤ遺跡は夜にライトアップを行っているため、昼間にバンパイン宮殿を訪れ、夜はアユタヤのライトアップを見学、ツアー終了後にバンコク市内のホテルへ送ってもらえるツアーも人気。タイの歴史に彩られた場所ならではの解説を聞けることはもちろん、マナーについてもベテランガイドに聞くことができるので安心です。

※交通機関や施設の料金、時間等は予告なく変更になる場合があります。最新情報は公式サイトも合わせてご確認ください。

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