基本的なところはおさえたツアー

古代世界の中心デルフィとアポロン神殿 1日観光ツアー<昼食選択可/アテネ発>
★★★★☆
投稿者:Aki
参加日:2017/03/22
世界史や倫理でソクラテスを学ぶと登場する「デルフィ(デルフォイ)の信託」が、どのようなところで行われたのかを知ることができるツアーである。

7:30に宿泊先に隣接する市庁舎そばのホテルを指定されて待っていると、10分遅れで(事前の案内でそれくらいは遅れることがあるとは書いてあった)ピックアップの担当者が来て全員の集合場所へミニバスで案内された。別の大型観光バスに乗り換えて、24名で8:40過ぎに出発。このうち、一部は1泊2日でメテオラも観光する人たちであった。
10:45頃、サービスエリアで30分の休憩。午後3時近くまで食事ができないというようなアナウンスだったので、ここで少し食べたり飲み物を調達しておく必要があった。少し大きめのドーナツで2€だったので、さほど高いというほどではなかった。他にも同様のバスが2、3台いて、同じパターンで組まれているツアーが多い印象を受けた。

パルナッソス山がどれなのかは確認をし忘れたが、バスが通っていく道は、日光いろは坂か六甲山か、と思うような山道を登り降りしていく。それほど揺れるわけではないが、いくつもの山々を越えていくことが、紀元前5世紀、ソクラテスの時代はどれほど大変だったか想像してみるのは悪くない。
12:00少し前にデルフィの遺跡に到着し、90分ほど使って説明と個人的に見てまわった。
アテナ・プロナイアの神域と競技場、カスタリアの泉は見学エリアに(実質的に)含まれていない。車窓から、または遺跡を見学している中で見える分のみ。スタジアムへも行く時間は実質的になかった。個人的にはこれらも含めて参観したかった。
13:25にいったん集合し、メテオラへ行く人たちは博物館なしで出発。日帰り組は博物館の中を14:30まで見学した。スフィンクスや破風、像、陶器などがおかれている。

14:39にAmalia Hotelに到着し、昼食。前菜、サラダ、主菜(鶏肉とポテト、ニンジン、ズッキーニ)、3種類のケーキ、が出された。水は込みだが、他のドリンクは別料金。食事を終了後、20分少々はデルフィの街をみることができたが、そんなにゆっくりは見れなかった。食事が付かない、を選択した場合はこの町中で食べることになる。
15:48にホテルを出発。このとき、メテオラ観光を終えた人々が乗車してきた。
16:06にアラホバ着、お土産や飲み物をみる時間が30分ほど取られた。公衆トイレなどは見なかったので、土産物屋か飲食店、博物館にて利用するしかないようだった。
その後、アテネ市内にて高速道路の料金所手前にて一度だけトイレ休憩があったが、入った人は1名のみで、ほかのツアー客もあまり必要ではなかった様子。ドライバーとガイドのたばこ休憩になっていた。渋滞を抜けて、19時前に市内中心部に入り、順次下車して解散となった。

自分でゆっくりとみたいのであれば、アテネのバスターミナルからいくことはできるが、時間や場所が短期間の旅行では読めないので、効率よくまわることができる自信がなく、今回はツアーを利用した。効率のよさではやはりツアーのほうがよい。
説明は英語のみのため、英語力がそれほどない筆者はところどころしか分からないことから、分かる部分だけを聞いて、他は写真を撮ったり、自分の目で見ることを心掛けた。
集合時間については、車内放送で聞き取りにくければ自分でガイドに確認すればきちんと答えてくれる。上記に時間を詳しく書いたので参考にしてもらいたい。また、事前に下調べをしていけば、それほど重要事項を漏らすような問題も起こらないはずである。

ツアー参加の際には、食事の時間が一般的な時間帯とはズレることにまずは注意が必要である。また、遺跡内ではトイレはあるが、水分補給は難しいので500mlのペットボトルなどで持っていくことを勧める。足元は履きなれたスニーカーであれば大丈夫。ただし砂利などで滑りやすいので注意は必要。筆者が参加したのは3月だが、サングラスはあった方がよいと思った。

個人的な希望としては、(時間の都合もあるだろうが)上述の通り、アテナ・プロナイアの神域と競技場、カスタリアの泉はじっくり見たかった。アラホバの分をこちらにあててほしいところである(時計台とそこからの風景は確かに見て損はないとは思うのだが目的はデルフィの遺跡なので)。この点を考慮して★を一つ減らした。また、テルモピュライ古戦場もできることなら含まれるともっとよかった。