美しい島での、言葉を失う過去。 by nonitan | 旅体験談

美しい島での、言葉を失う過去。

★★★★★

投稿者：nonitan

参加日：2019/05/04

大型連休中の参加でした。コロール島から高速ボートで強風に頬を揺らしながら片道1時間余りでペリリュー島に到着。旧日本軍の設けた洞窟や廃墟となった司令部、弾痕の生々しい建物を再利用した博物館の遺留品と写真、ペリリュー攻略の目的となっていた飛行場跡や米軍が上陸を試みたビーチ、数々の慰霊塔や守備隊長が自決したとされる山中の洞窟ではお線香をあげながら、お昼をはさんで次々と連れて行っていただきました。
空や海の青、白い砂浜、森の緑がこんなに美しいのんびりした島で、日米問わず、昼夜逃げ場のない攻撃や暑さにさらされていた兵士たちの苦しさは想像を絶するものがあっただろうという思いが深まりました。
丁寧なご説明をくださったガイドさんも、うかがうところ遺骨収集されながら30年以上お住まいとのこと。ここでの出来事を少しでも多くの人に知ってほしいという思いが強く伝わってくるようでした。
学校にあがる前のお子さんも何人か参加していましたが、バスの空調や給水など、移動中暑さにやられないような配慮もなされていました。
参加して、本当に良かったと思いました。