思わず涙が・・・

「最後の晩餐」予約&入場チケット☆事前購入で並ばず入場!by Max Harvest
★★★★★
投稿者:Tomohiko
参加日:2015/08/27
「最後の晩餐」を見ることができたらと思って予約を取ろうとしたのは、ミラノについたその夜でした。直前まで仕事で忙しくて、今回のミラノ出張で時間を作って見学しようなどと考える余裕がなかったからです。それで検索をすると、このVELTRAにたどり着きました。
ちょうど3日後の朝一で予約が空いていたので、ためらうことなく申込みをしたら30分以内に予約完了のメールがきました。ただ、予約バウチャーの印刷をして当日それをカウンターで見せてくださいとあり、事情により印刷できないときはFaxでバウチャーを受け取ることも可能ですと書いてありました。泊まったホテルでは印刷ができなかったのでFaxを受け取ることにしたのですが、これがいろいろやっても送信されて来ず、ホテルのフロントに何度も確認をする羽目に陥りました。結局、直接に担当する会社に電話(日本語対応でした)したところ、「バウチャーをスマートフォンで見せれれば大乗だだが、時々受信できなくて現地でトラブルになるから印刷をお願いしているだけなので、いちおうバウチャーになる確認番号を書き写していけば大丈夫」というアナウンスを得て、当日、朝8時15分にサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会に行きました。
スマートフォンでバウチャーを見せるとさっさと通され、8時25分に係員が扉を空けて中に入りました。「最後の晩餐」のある建物までの通路には扉が3枚あり、これは、セキュリティー上、最後の人が中に入って後ろの扉が閉まらないと次の扉があかないという仕組みになっていました。そして「最後の晩餐」のある建物に入った瞬間に、「おおー!」と思わず声をかげてしまうくらい存在感がありました。絵は壁一面に書かれているものの、壁がそれほど大きいものではないので、絵もそれほど大きいというものではありません。そういう意味での威圧感はないのですが、イエスを中心に目が自然と行くように仕掛けられているのでしょう、存在感が半端なくあるのです。反対側にも壁画があり、イエスの処刑の模様が「最後の晩餐」より高々と書かれているのですが、絵自体が平板な感じで、やはり「最後の晩餐」にはかなわない。イエスの受難を訴えるのに、処刑シーンよりも晩餐シーンの方がなぜかドラマティック。「この中に私を裏切る人がいます」、「あなたは鶏の声を機までに3度私を知らないというでしょう」、なぜイエスはこほとき弟子たちをののしったりしなかったのか。鑑賞しながら、いろいろな思いが込み上がってきました。すると、自然に涙が・・・。
イエスの受難の物語を一度さらってから鑑賞することをお勧めします。
2015年8月27日、朝8時のサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会(逆光のためスマートフォンで撮った写真がなぜか年代物のように・・・)