密林の精霊がこだまする遺跡を訪れ、洗練されたカンボジア料理を楽しむ。

【混載】ベンメリア遺跡ツアー 人気レストラン「チャンレイツリー」でのランチ付<午前or1日/ランチ/日本語ガイド付>*トンレサップ湖(夕日)+スパ付プラン有
★★★★★
投稿者:ken
参加日:2019/12/09
ここ数年東南アジア旅行にはまっている私たちは、ベトナム、ラオス、マレーシア、台湾、韓国を訪れた。理由は暖かくて時差も少なく体調にいい。旅行費用が比較的安い。野菜、果物が好きな私たちに食物が合っているからだ。
ランニング歴7年の夫がどうしてもアンコールワットマラソンに参加してみたいというので、今回はカンボジアに行くことにした。有名な世界遺産をこの目で見るチャンスが来た。マラソンを無事に完走した後に予約したのは「ベンメリア遺跡とチャンレイツリーのランチ」ツアーだ。
ベンメリア遺跡は中心街から50キロほど。車窓から見えるカンボジアの農村の風景にすっかり見入ってしまった。日本では見られなくなったオート三輪やバイクリヤカーが多くの人や野菜を運ぶ。移動古着屋さんやひと世代前の耕運機、放牧された痩せた牛等などなど。あっというまにベンメリアに着いた。
内戦や自然の風化で荒廃した800年前の遺跡は規模もアンコールワットの四分の一ほど。木道が整備されており、杖をついている私でも、ゆっくりと見学出来た。密林から届く木漏れ日、色々な鳥の鳴き声、苔や木々や乾いた石の匂いに包まれ、時を超えて出会えたナーガ、回廊、池、レリーフなどの遺跡は、私を待っていてくれたようだった。
しかし、一般に公開されるのは時間の問題だという声もある。これ以上崩壊すると修復が難しくなるからだろうか。
ガイドさんは、日本語はまだ勉強中とのことだが、一語一語はっきり話されるので立て板に水のような説明より聞きやすかった。語学力だけでなく人柄や生き方、自国の文化への誇りやおもてなしの気持ちが伝わってくる。
チャンレイツリーのランチは期待どおりだった。毎晩クメール料理を食べていたのだが一味違う。古民家を活用した一軒家レストランは落ち着いた雰囲気を醸し出し、テーブルセッティングはもちろん、お皿の置き方一つにも気遣いが行き届いている。BGMも、、、。(これは行ってからのお楽しみ) 今日もまたランチビールがすすむ。
遺跡の苔が美しいという雨期に再び訪れてみたい。
胡瓜の前菜。これは初めて!しかも絶品。
カンボジア料理もここまで洗練されている。
ほぼ完全な形で残ったナーガ。こうした遺跡は数少ない。
遺跡は崩れた石柱の山。ポルポトの軍事拠点でもあった。