ケアンズ到着後、まずこのツアーに参加して『眼』と『耳』を現地仕様に!

野生動物に出逢える熱帯雨林探検&BBQツアー<日本語ガイド>
★★★★★
投稿者:モリナガ
参加日:2023/09/28
午後1時45分、ケアンズセントラル近くのホテルに迎えのクルマが到着。
数カ所のホテルを回り参加者をピックアップした後、キュランダを目指して出発。
ケアンズシティからキュランダへは世界最古の森を縫うように曲がりくねった道を走る。
キュランダで午前中催行のツアー参加者が合流して、いよいよ[野生動物に出逢える熱帯雨林探検&BBQツアー]がスタート!

まず訪ねたのは巨大アリ塚。説明されなければ平原に取り残された岩にしか見えないが近づくと小さなアリがウロウロしている。今回ドライバーを担ってくれるウィルさんが数匹摘んで参加者に手渡してくれる。どうやら食べられるらしい….。積極的に食べた参加者もいれば〝食べられなかった〟参加者も….。オーストラリアらしさを実感するスタートだ。

次の目的地へ向かう途中、クルマを走らせながらワライカワセミ・数種のインコ・ゴウシュウヅル、さらにゴルフコースに集まるカンガルーを探す。車中からでもガイドのナオさんとウィルさんが次々見つけては教えてくれるので、参加者は車窓を流れる景色から目が離せない。アリ塚を発つ際に渡されたガイドのナオさん特製ビンゴカードのおかげで移動中も飽きることなく時間が過ぎ、ツアー前半のヤマ[ロックワラビーが棲む岩場]に到着。

最初にガイドのナオさんからエサのやり方と注意点を教わったあとエサが配られ、各自エサやり開始。すぐに近寄って来て手のひらからエサを食べる姿は本当にカワイイ。エサが無くなるとジッとこちらを見る眼差しもさらにカワイイ。エサやりを堪能し愛くるしい眼差しに癒されたあとアサートン高原の[カーテン・フィグ・ツリー]へ移動。ボードウォークが整備されているので大変歩き易い。写真で見たことはあったが実際に森の中で見ると、その姿は雄々しく〝森の主〟然としていて、日本なら賽銭箱が置かれていてもおかしくない雰囲気。ここでだいぶ陽が傾き、いよいよ[カモノハシ探し]へ!!

カモノハシに出会うための注意事項を車内で何点かナオさんからレクチャーされたあと、参加者がひと塊りになり小さな川のほとりへ移動。足音を立てず声を発しなければ高い確率で出会えるそうで、皆息を殺して川面を見つめる中、一瞬カモノハシが浮き上がってすぐに潜った。しばらく再浮上を待つが中々浮いてこない。その間、ナオさんは広範囲にポイントを探ってくれていたようで、少し離れた場所から手招きをしていて全員でその場に移動する。何度か移動を繰り返したあと最初の場所に戻るとカモノハシの緊張が解けたのか、1〜3分間隔で浮上しては少し泳いで潜る….を繰り返してくれるようになった。以前ブリスベンのLone Pine Koala Sanctuary内の水槽で見た神経質なカモノハシとは大違いで、自然の中で暮らすカモノハシが自分たちのペースで暮らしている様子を見られたのは本当に嬉しい体験となった。一足先にBBQの準備を始めているウィルさんのいる夕食会場に歩いて移動。

ワニとカンガルー肉の試食、オージービーフのステーキにソーセージ、サラダとパンが用意されていてどれも美味しい。食後に振る舞われたオーストラリアの伝統的なお茶[ビリーティー]も場の雰囲気に合っていて大変美味しかった。会場に数カ所エサ台があり、置かれたピーナッツにポッサムが訪れては無心に皮を剥いて食べていた。食後、星空を観るために360度見渡せる場所に移動したが惜しいことに満月の夜で、イメージしていた〝満天の星空〟とはならなかったものの《本が読める》といわれる満月の明かりは強く輝いていて、月に対する印象が変わった。

ケアンズ市街を午後発のツアーなので午前中はゆっくり準備ができるし、夕食が付いているのでケアンズには午後9時過ぎの帰着でも晩御飯の心配はいらない。オーストラリアの自然と動植物、さらに農・畜産物についても広く知識が得られるので、ケアンズ滞在期間の最初に組み込むべきツアーなのだと思う。ケアンズの街中でも鳥の声が日の出とともに賑やかに響いているし、色んな植物に溢れているので、まずこのツアーに参加して『耳』と『眼』を現地仕様にしておくとケアンズでの楽しみは大きく広がると思う。

今回のツアーではガイドのナオさん、ドライバー兼BBQシェフのウィルさん、おふた方の人柄と知識がこの日の満足度をかなり高めてくれたのだと思う。年齢・性別を問わずケアンズを訪れた際には参加して間違いのないツアーのひとつではないだろうか。
人の背丈以上あるアリ塚
ウィルさんが食べられるアリを探してくれた
ゴルフコースに集うカンガルーの家族
ロックワラビーの岩山
次々寄ってくるが人にではなくエサに慣れているらしい
爪はちょっと痛いけど全然許せる可愛さ
神々しい姿
皆息を殺して浮上を待つ
浮いた〜!!!
焼き加減最高! ウィルさんのオージービーフとソーセージ!!