【第3弾】テーマで巡る石川の旅【自然編】
北陸新幹線の開通で、金沢を中心に近年さらなる盛り上がりを見せている石川県。日本三大庭園である兼六園や、加賀百万石として繁栄した前田家加賀藩の居城である金沢城、フォトジェニックな新観光スポットとして話題の金沢21世紀美術館など、定番観光スポットを周るのも楽しいですが、石川県の魅力はそれだけじゃありません!
石川ならではの伝統工芸から、グルメ、絶景など、観光資源の豊富な石川県。定番の金沢をはじめ、加賀や能登など、石川各地をテーマごとにご紹介。せっかくなら、あなたの石川旅をユニークで忘れられない思い出にしませんか?
ラストを飾る第3弾は、自然編!現地で生で見る絶景は、旅行後も脳裏に焼き付いて離れないほど感動的。石川の絶景を巡るVELTRAおすすめのアクティビティをご紹介します。
その1 石川が誇る青の洞窟!珠洲岬(すずみさき)
青の洞窟と言えば、イタリアのカプリ島や、地中海のマルタ、そして日本では沖縄にあることをご存知の方は多いかと思いますが、実は石川県にも、それらに負けずとも劣らない青の洞窟があるんです!山梨の富士山、長野の分杭峠と並び、日本三大パワースポットとの呼び声高いこの岬は、聖域の岬とも呼ばれています。
その2 日本の棚田百選!白米千枚田(しろよねせんまいだ)
奥能登を代表する絶景として名高い、日本海に面した美しい棚田。日本の棚田百選に選出されていることは有名ですが、国指定文化財名勝に指定されていることや、世界農業遺産「能登の里山里海」の代表的な棚田として世界から注目されていることは、あまり知らない人も多いはず。
その3 里山里海の縮図!能登島(のとじま)
世界農業遺産「能登の里山里海」の中でも、縄文時代から人々が漁業と農業によって生活を築いてきた能登島は、まさに半農半漁のモデルのような島。近年話題のSDGsの取り組みにも島全体で積極的に取り組み実践しており、世界の多くの研究者たちの注目も集めています。
珠洲岬(すずみさき)
あの日本のシンボル富士山とも並んで、日本三大パワースポットのひとつとして知られる珠洲岬、通称「聖域の岬」。実際にこの岬は、北の海流であるリマン寒流と、南から流れ込む対馬暖流の2つが集まる珍しい地形をしており、さらには地上でも寒帯気流と亜熱帯気流が交わる場所となっており、まさに自然のパワーが集まる場所。そんな岬に青の洞窟はひっそりと出来上がりました。
実はこの洞窟、あの有名な源義経にもゆかりがある、歴史的な観光スポットでもあります。その昔、義経が奥州へ向かう際、吹きすさぶ強風から一時的に避難するために逃げ込んだ、というのがこの地に代々言い伝えられる伝説。無事に航海を終えることができるよう、この洞窟で祈りを捧げたところ、波がだんだんと落ち着いてきて、その後義経は安全に出航することができたと言われています。この伝説により、この洞窟は別名「舟隠しの洞窟」とも呼ばれています。
奥行は約100m、高さ約20mほどのこの小さな洞窟。天候だけではなく、太陽の位置や潮の流れなどの条件も揃わないと、その青さを見ることのできない、まさに自然の奇跡とも言える場所です。能登に来たからにはぜひチャレンジしてほしい、運試しも兼ねた幻の絶景です!また、この洞窟がある珠洲岬には「ランプの宿」と言われる絶景の宿泊施設や、岬の地形が一望できる展望台などもあり、ぜひ時間をとって訪れたい場所となっています。
VELTRAでは、金沢から少し足を延ばした日帰り旅行としてお楽しみいただける、金沢駅発バスツアーをご用意しています!自然い恵まれた奥能登の絶景の数々をお楽しみください♪
白米千枚田(しろよねせんまいだ)
珠洲岬が石川の里海を代表する絶景なら、こちらは里山の絶景の中でも特に人気の観光スポット。青く広大な日本海を目前に広がるこの棚田は、日本の棚田百選に選出されるほどの絶景です。
水田一面あたりの面積は約18平方メートルとかなり小さいものの、その小さな水田が約4ヘクタールの範囲に1004枚も並んでいるというのだから驚きです。季節によってその棚田の色は緑や黄金色へ変化し、刈り取り後の冬季には、夜のイルミネーションで彩られるなど、1年中違った絶景を楽しめる人気の観光スポットです。
現在でも「苗代田」と呼ばれる日本古来の農法で稲作に取り組むなど、農業面での貢献も大きく、世界的に重要かつ伝統的な農林水産業を営む地域および農林水産業システムとして認められ、「能登の里山里海」として世界農業遺産にも認定されています。日本でこの世界遺産に認定されているエリアは全国に11か所しかありません!しかも、新潟の「トキと共生する佐渡の里山」と共に、日本で初めての認定を受けた場所でもあります。認定された主な理由は以下の通り👇
①生物多様性が守られた伝統的な農林漁法と土地利用
②優れた里山景観
③伝えていくべき伝統的な技術
④長い歴史の中で育まれた農耕にまつわる文化と祭礼
⑤里山里海の利用保全活動
ただ見に行くだけでは気付けないこの景色の素晴らしさ。石川県民のみならず、日本人として誇るべき白米千枚田の原風景は、絶景としても文化としても非常に貴重な自然の財産です。石川に来た際は、是非訪れてみてください!VELTRAでは、日本三大朝市の輪島朝市やギネスブックに登録されている世界一長いベンチなど、能登の見所と共に巡るツアーをご用意しています。
能登島(のとじま)
最後にご紹介するのが、SDGsの観点から最近特に注目を集めている能登島。その島の人々の暮らしは、縄文時代まで遡ると言います。昔から半農半漁で生活してきた能登島の人々は、まさに「持続可能な開発目標」を体現するような暮らしを送っています。
Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)、通称SDGs。最近よく耳にする単語ではありますが、結局のところ何なの?と疑問に思う方も多いのでは?これは、2015年の国連サミット採択された、言わば世界規模の取り組み。国連加盟193か国が2016年から2030年までの15年間に達成する、大きな17の目標が定められています。詳しくはこちら👇
特に石川では、金沢大学の「能登里山里海SDGsマイスタープログラム」をはじめ、多くの自治体や研究者が、世界農業遺産「能登の里山里海」を中心として、石川の自然と共生する暮らしに新たな価値を見出し、地域の財産として後世に残していける環境開発に取り組んでいます。
能登島もそのプロジェクトを推進する大きな拠点として、様々な取り組みが行われています。例えば、能登島の名産である日本酒「純米能登島」は、能登島の耕作放棄地を活用するため、特別栽培の酒米作りを通して酒造りを行っています。1升瓶1本分で、畳1枚分の能登島の田んぼが守られるというこの仕組みはまさにSDGsに貢献する取り組みとして注目されています。
VELTRAでは、自身も環境コンサルタントとしての経歴をもち、SDGsと能登の里山里海を広める活動を行うガイドのサイクリングツアーを販売しています!地域密着型のこのツアーでは、東京から移住したガイドならではの視点で、自然に寄り添う能登島の暮らしをご紹介します。能登島の自然の素晴らしさを体感すれば、SDGsというこの地球規模のプロジェクトに貢献できるヒントを、あなたもきっと得られるはずです。
以上、第2弾の自然編は能登半島を中心にお送りしました!石川へ旅行の際は、是非時間をとって足を延ばしてみてくださいね。
第1弾 伝統文化編 はこちら👉【第1弾】テーマで巡る石川の旅【伝統文化編】
第2弾 グルメ編 はこちら👉【第2弾】テーマで巡る石川の旅【グルメ編】