• facebook page
  • twitter page
  • line page

マラケシュからサハラ砂漠に向けて出発した。世界各国から集まった国籍豊かなメンバーでワゴン車に揺られ出発!

サハラ砂漠までの道中、ワルザザートという街を訪れた。この街は全体が赤土の建物でなり、「バベル」や「ハムナプトラ」といったハリウッド映画のロケ地としても有名な土地。

本当にあたり一面が赤く、映画の世界に迷いこんだようだった。

道路も舗装されていないところが多く車は道中よく揺れた。長距離移動はあまり得意ではないが、車窓から見える全ての景色がダイナミックで、寝ている暇もなく窓に張り付いて景色を楽しんだ。本当に全てが今まで世界のどこにも見たことがない光景で、ワクワクしっぱなしだった事を覚えている。

ベルベル族が住む集落を訪れた。ここに住む女性達は、今も手作業で絨毯を作っている。とても細かい作業のため、一日に4時間ほどしか続けられないという。部屋に所狭しと飾られた絨毯は、どれもカラフルで一つとして同じ模様はない。それぞれのシンボルに意味があり、ベルベル族の思想や観念を垣間見る事ができる

モロッコの女性は基本的に外へ出ず、屋内で作業をすることが多いと聞いた。街を観光していて、やはりイスラム圏の文化は他国のそれと違うという事を実感することもあった。しかしネイルにヘナタトゥー、化粧を忘れず美に気を使う人と出会うと、意識はどの国に生きる女性も変わらないのだなと感じた。

マラケシュから2日をかけていくつもの山を越え、壮大な自然を通り過ぎてやっと到着した地。ついにサハラ砂漠にやってきた。

モロッコに旅をするなら、必ず行こうと決めていたサハラ砂漠。到着するとラクダが静かに私達の到着を待っており、一泊分の荷物だけをバックパックに詰めてラクダにまたがる。総勢30名を超えるキャラバンは、いざサハラ砂漠の真ん中にあるキャンプに向けて歩き出した。



砂漠の砂は黄金色で、沈みかけの太陽に照らされ一層輝いていた。風が作り出した砂の波は一面同じに見えるようでそうではなく、また違う風が吹いたら二度と同じ模様は見られない。
砂漠はとても静かで、聞こえてくるのは自分達のキャラバンの皆の声と自分の内側からの声。集中力を遮るものは周りに何もなくて、自分が今感じている事がクリアに伝わってきた。


キャンプについた後、高い砂山の頂上にやっと登ってみた夕日、ガイドさんが外で料理をしてくれてみんなで食べたタジン鍋。ャンプの真ん中に布団を敷いて寝っ転がりながら見た流れ星と満点の星。地球のどこでも見れて、これまでも見てきたはずなのに、この時の夜空は別物のように心に残った。

朝起きてまたすぐにラクダに乗って元来た道を引き返す。ラクダはとてもおとなしくて、砂漠と一緒に静寂を保っていた。

 


  • facebook page
  • twitter page
  • line page