俺たちオイスターズ Vol.12 〜海の中で触れる歴史〜

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第二次世界大戦時、大宮島と呼ばれていたその場所は32ヶ月間日本の統治下に置かれていた。今ではタモン湾を中心に安近短な旅行先として日本人の来島も増え続けてきている。開放的な気分を演出する熱帯気候の中、家族や仲間と紺碧の海を楽しみ、ホテルのディナーを堪能するのも素敵な時間だ。でもグアムを訪れる時には、教科書では語られないその歴史について学ぶ時間を作ることもオススメしたい。

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グアムの歴史感じるダイブポイント

アメリカ軍が落とした爆弾によってできた爆弾跡は今ではサンゴが群生しチョウチョウウオが舞う観光スポットとなっておりピティボムホールと呼ばれている。水中観測室もありその周辺での体験ダイブやスノーケルも人気だ。

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現在アメリカ軍の施設が集まるアプラ湾には多くの沈船ダイブポイントがある。今回はダイバーに向けてその中から2つ紹介していきたい。

海底に静かに眠る2つの沈船

まずはグーグルマップのアプラ湾内にも掲載されている東海丸。水深15〜35メートルに横たわる全長136メートルの船体。実はその船体の下には第一次大戦中に沈められた別の船コモラン号がある。一ヶ所で2つの時代の船に水底で遭遇できる世界でも稀なダイブポイントである。



元々はシルクなどを運んでいた商船であったが、戦時中物資や兵士達を南洋へ運ぶ役割を担っていたそうだ。



沈船ダイブの醍醐味は静かに水底に横たわりながらも、残骸から船員達の動きを想像できるところではないだろうか。



階段を登る音なども聞こえてきそうである。



この窓からはどんな景色が見えていたのだろう。



必然的に深いダイビングになるのでダイブコンピュータと水中ライトは必需品になる。あともう一つ大切なのはそのポイントと歴史を知り尽くしたガイドである。今回はグアムの師範と呼ばれているアクアアカデミーの岡氏からダイブ前から色々な資料を見せてもらい東海丸の歴史や構造を学ばせてもらった。どこへ行くかも大切だが、誰と行くかはもっと大切だと痛切に感じた。そこにあるもの(物質)ではなく、物語を知ることで満足度は異なってくるものだ。

海底で出会った飛行機

今回は沈船の他に沈んだ飛行機も紹介してもらった。青空に舞い上がるはずの機体に水中で出会うと不思議な感覚である。ポイント名は日本の九九式艦上爆撃機のアメリカでのコードネーム『バルボンバー』である。コックピット側を水底に向けて逆さになった形で裏返しになって沈んでいる。



ガイドの岡氏によると、元々は裏返しではなかったが引き上げ作業時に二つに折れて現在のように沈んでいるとのこと。この機体を零戦と記載しているガイドブックもあるらしいが、その違いや歴史的背景なども聞くことができ貴重で正確な情報を得ることの大切さを感じた。

 

 

今年で還暦を迎えたベテランダイビングガイドはグアムの歴史の伝承者でもある。グアムを訪れるダイバーならぜひ一度彼と一緒に潜ってもらいたい。

Photos ©Jack Fukushima

アクティビティ情報はこちら
ファンダイビング 沈船など水中の戦跡を潜る!午後開催<ボート/2ダイブ>by アクアアカデミー | グアムの観光・オプショナルツアー専門 VELTRA(ベルトラ)
AOW以上の方限定!アプラ湾の海底に眠る船や飛行機を潜るレックダイブです。東海丸、SMS CORMORANⅡ、バルボンバーなどをご案内します。午後発なので朝はゆっくり。アクアアカデミーはグアムレックダイブNo.1の技術・知識のあるショップです。
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