バンコク滞在実質最終日となる4日目に本ツアーに参加しました。ガイドはビーさんという女性で日本を訪れたことはないというのがにわかには信じられないほど達者な日本語でガイドをしていただきました。
バンコクから足を伸ばしての一日ツアーというとメークロン線路市場・ダムヌンサドゥアック水上マーケットとアユタヤの遺跡観光を組み合わせたものが多いのは周知の通りです。しかし、この組み合わせにはある問題が。と言うのも、線路市場・水上マーケットはバンコクから南西方向に車で1時間以上、アユタヤは同じくバンコクから北方に車で1時間以上かかる場所にあり、要するに両者は全くの方向違いだということです。そのためにほとんどのツアーは開始時間が午前6時前後となっており、朝寝坊でかつホテルでの朝食をゆっくり楽しみたい私ども家族のような人種には全く不向きということになります。
そこで本ツアー、プライベートなのでゆっくり観光できますし他の参加者をピックアップする時間のロスもなし。開始も午前9時にホテルに迎えに来ていただけるということで至れり尽くせり。その代わりメークロン線路市場を訪れることはかないませんでしたがそれはまた別の機会に、と割り切りました。
ココナツ・ファクトリーに立ち寄りダムヌンサドゥアック水上マーケットへ。ここは是非手漕ぎボートに乗って一回りされることをお勧めします。まさに東南アジア的な混沌の中、観光客目当ての土産品を値段交渉しつつ買い求めるのも一興です。さらにスピードボートに乗り換えて高床式の住居で水上生活を送っている人々の暮らしぶりを垣間見ることもできます。
このあと、車に乗ってバンコクを通過し古都アユタヤへ。ワンプレート・ランチでおなかを満たした後はいよいよ遺跡見学。かつて栄華を誇ったアユタヤ王朝もミャンマー軍の侵攻により破壊されたとのことですが、壮大な遺跡群は見応え十分。ただし日差しが強いので日焼け止め・帽子などは必須と思います。
まずワット・マハタートへ。この遺跡はミャンマー軍による破壊の跡が鮮烈に残されており、とくに木の根に絡みとられた仏頭の姿がことのほか有名です。次いでアユタヤ王朝の3人の王様の遺骨が納められているというワット・プラシーサンペットへ。均整の取れた三つの仏塔が並列している様子が見事でした。
次はお楽しみの象乗り観光。連れの妻は象の鼻に絡め取られるというオプションもあり、思いのほか楽しい体験でした。象の肩に足をおくと歩みに応じて関節が動くのが実感されます。
最後にワット・ヤイチャイモンコンへ。寝釈迦仏や高さ72メートルの仏塔で有名なこの寺院はいつも多くの参拝者を集めていてタイが敬虔な仏教国であることを改めて実感することができました。アユタヤ観光で驚いたのはビーさんの歴史的知識の豊富なことで、ガイドをしていただきながら実際の遺跡を目にすることで当時の繁栄が忍ばれました。
予定を少しオーバーして予定をすべて回ったためにバンコク到着は予定よりやや遅れて18時30分を少々回り若干の料金の追加がありましたが、その価値は十分あったと思います。