南フランスの美しすぎる入り江！港町カシと絶景カランク巡り

南フランスと言えば、晴れた空に真っ青な海をイメージする人も多いのではないでしょうか。1年を通して雨が少なく太陽に恵まれた南フランスは、リゾート地としても人気でバカンス時期になると長期で余暇を過ごすフランス人で賑わいをみせています。今回は南フランスのなかでも、絶景スポットの上位にあげられるカランク（フランス語で入り江の意味）と、こじんまりした情緒あふれる港町カシについてご紹介します。

◆カランクとは？

フランス第二の都市マルセイユから港町カシまで続く自然が生み出した景勝地カランクは、全長20Kmにも及ぶ石灰岩の断崖絶壁に囲まれた美しい入り江で、見るものすべてを魅了しています。氷河時代の地殻変動で形成されたカランクは「一生に一度は訪れたい絶景スポット」として紹介されることもしばしば。 マルセイユやカシからカランクが見学できる遊覧船が出ているので、南仏を訪れた際にはマルセイユなどを拠点としてカランク巡りを楽しんでみてはいかがでしょうか。

◆情緒あふれる港町カシ

カシへマルセイユから車で南西に25Kmほど（所要40分ほど）にある可愛らしい港町。大都市マルセイユとは違った素朴な町並みが独特な雰囲気を漂わせています。小さな漁村だったこの町は芸術家たちにも愛され絵画として多くの作品が残されています。 カシ港からは1年中を通してカランク巡りができる遊覧船ツアーが運行されているほか、マリンスポーツ系のお店も点在しており、海のアクティビティが楽しめる場所となっています。水質もマルセイユよりはるかに透明で美しく夏には多くの観光客で賑わっています。

◆遊覧クルーズで楽しむカランク巡り

カシ港から出発する遊覧クルーズは、カランクの見学箇所によっていくつかのコースから選択できます。気軽にカランクを楽しみたい方には3か所～4か所巡り（所要45分～65分）が人気。じっくりと地中海の海風に吹かれて美しい入り江を堪能したい方は8か所～9か所巡り（所要1時間30分～2時間）がおすすめ。夏場でも強風の時はクルーズ船は欠航となりますが、天気の良い日に訪れたなら、コバルトブルーやエメラルドグリーンに染まる海と白い岩肌のコントラストに感嘆することでしょう。

◆クルーズ以外のアクティビティも充実

マルセイユからカシ、その隣町のラ・シオタにかけての一帯は、2012年にカランク国立公園として指定されました。クルーズ船でのカランク巡りのほか、カヌーやスキューバダイビング、ハイキングなどのアクティビティが楽しむことができます。ハイキングはアップダウンが多少あり、砂地や岩場を歩くのでそれなりに体力も使いますが、沿岸部から眼下に眺めた先には疲れを忘れてしまうほどの美しいカランクの絶景が待っています。

◆ご当地グルメに舌鼓

カランクを十分に堪能した後は、カシのグルメもお忘れなく。港町だけあり、町中のレストランでは新鮮な魚介類がいただけます。ご当地の白ワインがシーフード料理との相性が抜群で、とりわけキリリと冷えた辛口の白ワインとブイヤベースは最高のコンビネーションと言われるほどです。生産者数が多くなく希少価値もあるカシのワインは、必ず味わっておきたいカシを代表するグルメです。

いかがでしたか？せっかくマルセイユまで来たら、隣町カシまで足を延ばし、温暖な気候の中、自然遺産や地元グルメに浸ってみるのもいいでしょう。