ネコ島、イルカ島、恐竜島・・・魅力たっぷりな天草の島々へ

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アドベントカレンダー8日目を担当させていただきます、日本の離島が大好きなちひろです。

今回紹介させていただくのは10月に訪問した天草(あまくさ)諸島。熊本県の西側、八代海を挟んで浮かぶ島々で、無人島も含めると100以上もの島が集まります。メインとなる有人島の多くは橋がかかっているため熊本市内から車やバスで気軽にアクセスすることができます。


2018年には島内の崎津集落が「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」として世界文化遺産にも登録され脚光を浴びました。キリスト教に関わる歴史が多く残っている島ですが、豊かな自然や、生き物との距離が近いことも忘れてはいけない魅力の1つ。今回は天草諸島の島々を、生き物にテーマを絞って紹介します。

ネコの島「湯島」

宇土半島から橋でつながる大矢野島(おおやのじま)は天草諸島の玄関口。そこにある江樋戸港(えびとこう)から船で約30分のところにある湯島(ゆしま)は人口300人弱の小さな島です。

猫が多く生息しているため「猫島」と呼ばれる島は日本各地に存在しますが、この湯島もそんな島の1つ。人の数よりも多いのではと思うほど、たくさんのネコがのんびりと暮らしています。



港周辺を歩いていると、路地裏やベンチの下、茂みの中などあちこちからネコが飛び出してきます。この島のネコたちは警戒心が薄く、人をみつけるとスタスタと集まってきてくれるのです。ベンチに座ればすぐにネコまみれ!ネコ好きには天国とも呼べそうな島です。

島内には穏やかな雰囲気のシーサイドカフェや、宿泊施設もあります。滞在時間を長めにとって、心ゆくまで島猫たちと過ごすのも贅沢な旅になりそうです。

イルカの島「通詞島」

天草下島から橋でつながる通詞島(つうじしま)の沖合いには、野生のイルカが約200頭暮らしています。そんなイルカに会いに行く「イルカウォッチング」は、天草を代表する人気のアクティビティ。年間を通して99%という非常に高い確率でイルカを観察することができるのです。クルーズ船は多くの催行会社が運航していますが、出航時間や料金はほぼ統一されているのも良心的です。



船に乗ること約10分、あっという間にイルカの群れに遭遇。人懐っこく遊ぶのが好きなイルカたちは、船を見つけるとすぐ近くまで寄ってきて並走してくれます。



船の下をくぐったり、隣で顔を出してきたりととってもサービス精神が旺盛なイルカたち。ときには迫力のジャンプを披露してくれることも。

右に左に次々と登場するイルカを前にすると、大人でもついついはしゃいでしまいます。約60分間という乗船時間もあっという間。

なお、通詞島の島内には伝統的な手法を守る製塩所や温泉、集落を見守る3体の恵比寿様や、神様を乗せて島に訪れたエイの伝説などが残っています。周囲4kmほどの小さな島なので、のんびりと散歩するのにぴったりです。
 

恐竜の島「御所浦島&牧島」

天草上島にある棚底(たなぞこ)港や天草下島の本渡(ほんど)港など、複数の港からアクセスできる御所浦島(ごしょうらじま)と、そこから橋でつながる牧島(まきしま)は化石が多く発掘されている恐竜の島。

島に入るとすぐ目につくのはティラノサウルスの頭部。ギロッとした目つきと鋭い歯をちらつかせて、島を訪れる人に睨みをきかせています。



港にある観光物産館「しおさい館」ではレンタサイクルを取り扱っています。御所浦島&牧島はそれほど大きくなく、道も平坦でアップダウンは少なめなので島内観光は自転車がぴったり。道路は基本的に海沿いなので、潮風を浴びながら爽快なサイクリングが楽しめます。



島内を走っていると、古生物のオブジェが次々と目に入ってきます。ギガノトサウルスやイグアナドンといった恐竜に加えて、プテラノドンやエラスモサウルスも混ざる豪華なラインナップ。

また、オブジェだけでなく、実際の化石に気軽に出会えるのが御所浦の凄いところ。集落の石垣や、公園に置かれた石の中など、島内のあちこちで見ることができます。これぞまさに屋外博物館。

化石について学べるミュージアム「白亜紀資料館」では、アンモナイトや日本最大級の肉食恐竜の歯など、解説とともに展示された化石が並びます。こちらで申し込むと、近くの採集場で化石採集体験も可能です。ハンマーも無料レンタルしているので、手ぶらで訪れても気軽に化石と触れ合うことができます。

他にも見どころ豊富な天草諸島



今回ご紹介したのは天草諸島のほんの一部。

海の上に浮かぶ水族館、豊富なキリシタン関連ミュージアム、多島美を見渡す展望台、海中公園を進むグラスボートなど、他にも様々な観光スポットがあります。また、トレッキングや海水浴、マリンアクティビティも豊富なのでアクティブ派の方もどっぷり楽しめます。

もちろん美味しいものもたくさん!
旨味たっぷりな地鶏・天草大王、甘いタレと玉子で食べるウニ丼、レタスたっぷりな天草ちゃんぽん、めずらしい塩味のたこ焼きなど、海の幸や山の幸をふんだんに使用した豊富なメニューがそろっています。

どこか懐かしいローカルな魅力の残る島々をめぐって、天草を満喫する旅に出てみてはいかがでしょうか。

【関連リンク】

 

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